「身持ちが固いアピール」に意味がない理由 #このデートどこがダメですか?
次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。
今回の失敗デート
合コンで知り合い、計5回もデートした男性。デート中に何度も好意を匂わされたけど、身持ちが固いアピールをしたほうがいいと思い、キスされそうになったら避け、泊まりの誘いも断りました。それなのに6回目のデートの誘いはなし。私はどうしたらよかったのでしょう。
「それなのに」ではなく「それだから」誘われなかった
すべての詐欺師は有能である。
真っ当に生きている方であれば、多少無能であっても生き残ることはできますが、明らかに真っ当ではない詐欺師は有能でなければ到底生き残ることはできません。
もちろん詐欺師を肯定するつもりはまったく御座いませんが、極めて有能である彼らのノウハウを恋愛に活用することには意味があるでしょう。
詐欺師がよく使うワード。
それは「あなただけ」で御座います。
「本当はまだ秘密なんだけど、あなただけにこの株の情報を教えちゃう」
「絶対に儲かるから、本当は自分だけで独占したいんだけど、あなただけに特別教えちゃう」
詐欺師はいつだって「あなただけ」と言うもので御座います。
彼らが「あなただけ」と言うのは、そっちのほうが相手を喜ばせることができるから。
それでは今回のデートを見てみましょう。
もちろん誰とでも寝る女性が男性から敬遠されるのはまちがいありません。
しかし男性が嫌いなのはあくまでも「誰とでも寝る女性」であって、自分とだけは寝てほしいのです。
「あなただけ」
恋愛においてもまた「あなただけ」が重要なのです。
男女を逆にするとよくわかる
このご質問文をちょっと変えて、男性から寄せられたものにしてみましょう。
「合コンで知り合い、計5回もデートした女性。デート中に何度も好意を匂わせたけど、身持ちが固いのか、キスをしようとしたら避けられて、泊まりの誘いも断られました。僕はどうしたらよかったのでしょう」
こんな質問がきたら、私は「お前は嫌われていることに気づけ」と解答するでしょう。
今回の女性の行動は、どう見ても「お前には興味もないし触れたくもないから二度とデートに誘わないでくれ」というメッセージを相手に送っているからです。
そんなメッセージを送られていながら、5回もデートに誘った男性のメンタルに、私は拍手を送りたいと思います。
もちろん、最初のデートでエッチをしろとは言いません。
ですが今回の男性とお付き合いをしたかったのであれば、1回目のデートでは手を握ることを許し、2回目のデートでは恋人つなぎを許す、というように、徐々に関係が発展していることを相手に伝えたほうがよかったでしょう。
(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノカズヒロ)
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※この記事は2019年08月18日に公開されたものです