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専門家 人間関係

「頼りになる人」の特徴と「頼りにならない人」とのちがい

笹氣健治(心理カウンセラー)

「頼りになる大人の女性」──私もそうなりたいとあこがれている人も多いのではないかと思います。職場やプライベートにおいて誰からも頼りにされている人は、とても心強い存在です。では、いったいどうすれば「頼りになる人」になれるのでしょうか? これから一緒に考えていきたいと思います。

「頼りにされる」ことが持つ意味とは

頼りにされると、人はうれしくなります。期待に応えよう、役に立とう、そう思ってがんばります。なぜ頼られるとそういうポジティブな気持ちになるのかというと、自分が認めてもらえていると感じるからであり、自分が他人のために貢献している感覚が得られるからです。それは承認欲求と自己実現欲求が満たされているということです。

特に、自己実現欲求は、自分の能力を生かして社会に貢献したいという欲求であり、私たちが持つ欲求の中では最高位にあると考えられています。つまり、自己実現欲求が満たされることは、最上の喜びにつながることなのです。だからこそ、私たちは他人から頼られると、それに応えようとして精一杯のことをしようとするのです。

「頼りになる人」と「頼りにならない人」のちがい

では、「頼りになる人」とはどんな人なのか、「頼りにならない人」はどんな人なのかを整理しておきましょう。

一般に、頼りになる人というと、次のようなイメージがあると思います。職場においては、仕事が正確で早い、責任感がある、リーダーシップがある、クレームやトラブルが生じても動じずにうまく対処できる、おおらかで落ち着いている、自分の意見をしっかり持っていていい意味でまわりに影響力がある、広い人脈があって上司や年上からかわいがられている……などなど。プライベートでは、家のことをテキパキこなせる、友人同士のもめごとをうまく仲裁できる、事故が起きても慌てずに対応できる……といったところでしょうか。要するに、何かを任せることができる安心感、何かあったときにうまく対応できる安定感を感じさせてくれるのが「頼りになる人」だといえるでしょう。

一方、頼りにならない人は、この真逆です。何もかも安心して任せることができなかったり、何かあったときには心配で心許なかったり、といった人です。つまり、頼りになる人とそうでない人のちがいをひとことでいえば、安心感と安定感があるかどうか、ということに集約できるでしょう。

「頼りになる人」の特徴とは

「頼りになる人」には安心感と安定感があります。では、頼りになる人のどんなところが安定感・安心感につながっているのでしょうか? 次は、頼りになる人に共通して当てはまる5つの特徴を具体的に見てきたいと思います。

特徴1 責任感がある

頼りになる人は、何といっても責任感が強い人です。自分が任されたことや携わったことは最後までしっかりやり抜こうという意識が高く、ちゃんとその通りに実行します。逆に、頼りにならない人は、責任感に乏しくいい加減なところがあり、いったん引き受けたにも関わらずできないことも多く、挙句の果てにいい訳をしたり責任転嫁をしたりします。そんなことを繰り返していては他人から頼りにされなくなるのは当然。頼りになる人は、日々の行動で信頼を積み上げていった人なのです。

特徴2 フットワークが軽い

頼りになる人は、頼まれごとをされたときにはすぐに行動します。多くの人から頼りにされているため常に忙しい人なのですが、それでもダンドリよくたくさんの仕事をテキパキとこなしていきます。何事もタイミングを逃すとうまくいかなくなることを知っているのです。逆に、頼りにならない人は口先だけでなかなか動かないことがよくあります。調子いいことをいって引き受けるのですが、ぐずぐずしていて仕事が遅い。他人から信頼を得るには、フットワークが軽くて仕事が早いことも重要な要素です。

特徴3 親身になってくれる

困ったときに助けを求めると親身になってお世話をしてくれるのも、頼りになる人の特徴のひとつです。どうしていいかわからないピンチのとき、手に負えない難問に直面しているとき、まるで自分のことのように対応してくれる態度は、相手に安心感を与えます。多くの人から頼りにされるのは、こういう態度があるからです。逆に、他人事のように対応するのが頼りにならない人。この人にお願いしても大丈夫なのだろうかと不安になります。頼りになる人は、相手のためになんとかしてあげたいという意識を強く持っているのです。

特徴4 経験が豊富でいろいろ知っている

頼りにされるためには、やはり実務能力に長けていることも欠かせません。期待に応えられるよう、ちゃんと結果を出せる実務能力は必須項目。実務能力が高いか低いかは、もともと持っている素質や適性による部分も大きいですが、すべてに対応できる必要はなく、自分の得意分野をしっかり持っていることが頼りになるためには重要です。そして、その得意分野を伸ばしていくことも大切で、それには数多くの経験を積まなければなりません。経験を積むことでスキルや知識が深まり、さまざまなケースに対応できるようになっていきます。

特徴5 自分の限界を知っている

いくら頼りになるといっても、人間ですからできること・できないことがあります。頼りになる人はそれをよく知っていて、自分ができないことを安請け合いすることはありません。なんでもかんでも引き受けてしまうことが、かえって迷惑をかけるかもしれないとわかっているのです。自分の限界を知っていて、引き受けるべきかどうかをしっかり判断できるもの頼りになる人の特徴だといえるでしょう。ただし、自分ができないからといって無下に断ることはしません。解決の方向性を示すアドバイスをしたり、自分のネットワークの中で適任者がいれば紹介したりします。

「頼りになる人」になるには?

「頼りになる人」になるには、安心感と安定感を身につけなければなりません。しかし、安心感と安定感は一朝一夕で身につくものではありません。日々の心がけと自己研鑽によって徐々に身についていくものです。では、日々どのようなことを意識していけばいいのでしょうか? 3つのポイントをご紹介しましょう。

自己成長のための学びを継続する

頼りになる人の最低条件は「仕事ができる」こと。仕事ができない人は、いくら人間的に信頼できても頼られることは少ないでしょう。仕事ができるようになるには、やはり経験を積むことが一番。さらに、業務に役立つ関連知識やスキルを学びつづけることも大事になってきます。自ら積極的に自分を成長させようとする姿勢を持ちつづけることが重要なのです。

感情をコントロールする

安定感を感じさせる最大の要素は、感情的に常に落ち着いていることです。何があっても動じることなくデンと構えているように見えることで、まわりの人は「頼りになる人」という印象を持ちます。そうなるためには、自分自身の感情をコントロールできるようになる必要があります。とはいえ、それはなかなか難しいこと。そこでまずは自分の感情を自覚することからはじめるといいでしょう。私は今イライラしているのか、落ち込んでいるのか、憂うつになっているのか、焦っているのか、といったように自分の中にどのような感情が生じているかを自覚できていないと感情へ対処することはできません。さらに詳しい方法は関連の本やセミナーがありますので、自分で深めていってほしいと思います。

お手本となる人を真似する

あなたのまわりに「この人は頼りになる人だな」と思える人がいたら、ぜひその人をよく観察してみてください。そして、その人の仕事ぶり、コミュニケーションの仕方、態度や表情など、どういったところから「頼りになる」と感じるのかを考えてみましょう。そして、その人をお手本として、言動を真似するように意識します。何かあるたびに「あの人だったら、どう判断し、どんなことをいい、どんな行動をとるだろうか?」と自問自答することも役に立ちます。お手本を自分の中に取り入れることが理想に近づく近道となるのです。

自分の得意分野や専門分野において「頼りになる人」を目指そう

「頼りになる人」になるためには、相応の実力と人間性が必要です。しかし、すべての分野で「頼りになる人」になる必要はありません。万能な人はいないのですから、自分の得意分野や専門分野において「頼りになる人」になれればいいのであり、そのために自分を成長させる努力を日々継続していくことが重要なのです。頼りにされるかどうかというより、自分をいかに高められるかに意識を向けて、自己成長の取り組みを続けていってほしいと思います。

(笹氣健治)

※画像はイメージです。

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