完璧主義をやめたい! 特徴や悩みを知って卒業しよう
自分ではあたりまえにやっていることが「そこまでこだわらなくても……」とまわりにひかれてしまう。そんな経験はないでしょうか。また、手を抜くことが苦手で自分でも苦しく思う場面もあるかもしれません。そんな完璧主義の女性は、一度は完璧主義をやめたいと考えたことがあるのではないでしょうか。心理カウンセラーの大塚統子さんに、完璧主義の特徴や完璧主義をやめるためにすべきことなどを聞きました。
完璧主義の特徴を理解する
完璧主義の人には、性格や考え方に特徴があります。どのような特徴があるか、また完璧主義であることのメリット・デメリットについて説明します。
完璧主義の特徴とは
白か黒のみでグレーゾーンがない
「やる」と決めたら、とことん取り組む信念が。逆を言えば「ちょっとだけやってみる」というような曖昧なことは一切しません。
すべて結果で評価する
結果がすべてで過程は評価しない傾向が。たとえば、5キロ痩せると決めて4.8キロ痩せたとしても不満が残るのです。
がんばらない人が許せない
「これくらいするのが当然」と自分に厳しいノルマを課しているのが完璧主義者。がんばろうとしない人を見るとイライラすることがあります。
要求水準が高い
他人からすると「そこまで求めなくてもよいのでは?」という高水準を目指す傾向が。「○○しないとダメ」という恐れが行動の動機になっていることが多いです。
「気楽に」「気軽に」が苦手
趣味であっても全力で取り組み、中途半端を嫌います。いつも本気で一生懸命。「肩の力を抜いて」「適度に手を抜く」などは苦手です。その反動で休日は家にこもってひたすら寝ることも。
完璧主義とは、妥協やミスを許さず完璧を求める人によく使われる言葉です。この診断では仕事に対する自分の完璧主義度をチェックします。
完璧主義の長所と短所
長所
完璧主義の長所としては、責任が強い、仕事の精度が高い、信頼を裏切らないということなどが挙げられます。やると決めたことはとことんやるのが完璧主義者。自分の定めた目標に向かって、責任を持って走り続けるでしょう。仕事においても、高い水準を目指してがんばるため、精度の高い仕事をします。また、手を抜くということを知らず、一度決めたことには信念をもって取り組むため、信頼を裏切ることがないのです。
短所
完璧主義の短所としては、自分に厳しく自分を否定しがち、批判的になりやすい、気軽に楽しめないということなどが挙げられます。がんばったことやできたことよりも、自分に不足していたことやできなかったことばかりに目が向いて、どうしても自分に否定的になってしまいます。自分に厳しくすることがあたりまえになっているので、他人に対しても批判的になりやすいのも欠点といえるでしょう。また、「完璧にしなければ意味がない」と視野が狭くなりがちで、適度に楽しむことが苦手。完璧主義者にとっては、気軽に楽しむということは実は難しいことなのです。