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仲直りする方法は? 大人の親子喧嘩の原因と対処法

熊谷佐知恵(心理カウンセラー)

はらきよか

親子喧嘩をしたことがない、という人はほとんどいないはず。子どものころと違って、大人になってからの親子喧嘩って気まずいことが多いですよね。謝るのもなんとなく気恥ずかしいし、そもそもどうやって謝ったらいいのかよくわからない。そこで、子どものころの親子喧嘩と大人になってからの親子喧嘩のちがいについて、またこじれてしまった親子喧嘩の解決策について、心理カウンセラーの熊谷佐知恵さんに聞きました。

子どもの親子喧嘩と大人の親子喧嘩のちがい

子どものころの親子喧嘩というのは、自我が発達していく段階で、親に対して自分なりの意見や理想、正義を手加減なしでぶつけてしまうような喧嘩です。

それに対して、大人になってからの親子喧嘩は、思うがままに不満をぶつけるだけという単純なものではありません。子ども自身がものごとの分別もつくようになり、自分に非があることに気づいていたりします。その結果、自分自身の非を認めたくないという抵抗が、親子喧嘩の際に現れてきます。

また、親に対する被害者意識が強く残っている場合、「(子ども時代に)私に嫌な思いをさせたのは親だ」「ずっと○○してほしかった」といった、過去から続く満たされない思いから、自分から謝ることが不本意だと感じ、抵抗してしまうこともあります。

今起こっていることに対しての不満や文句からはじまる喧嘩ではなく、過去から積み増しされた、恨みつらみなどの思いが入り混じっているというのが、大人の親子喧嘩の特徴でもあります。

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