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専門家 不調

原因と対策は? 大人のあせもの治し方

福永麻紀

子供のころ、たくさん汗をかいた日に「あせも」ができた経験はありませんか? このあせもですが、どうやら大人になってもできることがあるのだとか……。肌見せファッションを楽しみたい夏には、大敵とも言えるあせも。その治し方とは? そこで今回は「大人のあせもができる原因とケア方法」について、北青山Dクリニックの皮膚科医・福永麻紀先生に解説してもらいました。

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■そもそも「あせも」とは? 症状と見分け方

あせもには、具体的にどんな症状があるの? 発疹ができたとき、それが“あせもなのか”を見分けるポイントも知りたいですよね。まずは、症状と見分け方について、教えてもらいました。

あせもは、大きく3つのタイプに分かれます。それぞれの症状や見分け方は以下の通りです。

(1) 水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

水晶様汗疹は皮膚の浅い部分(表皮の角層)に汗がたまることによってできるあせものこと。この場合はかゆみがなく、症状もほとんどありません。透明もしくは肌色の見た目をしており、外径1mmの水滴のような粒(小水疱)が多発して見られます。

(2) 紅色汗疹(こうしょくかんしん)

紅色汗疹は、皮膚の真ん中あたり(表皮有棘層)に汗がたまったもの。こちらはかゆみや刺激感があり、赤く小さなブツブツに見えるのが特徴です。水晶様汗疹とまったくの別物というわけではなく、放置した水晶様汗疹が紅色汗疹に発達してしまうことが。一方で、発見された段階から紅色汗疹であるケースもあります。

(3) 深在性汗疹(しんざいせいかんしん)

深在性汗疹の場合は、皮膚の深い部分(表皮と真皮の境い目)に汗がたまってできます。これは、熱帯地方などの特殊な地域でしか見られないもの。私たち日本人が目にすることはほぼない、と考えてください。

あせもとほかの湿疹の見分け方に迷う人もいるかと思いますが、ポイントは汗をかきやすい部分にできているかどうか。あせもができやすい部位については後述するので、それを踏まえてチェックしてみてください。とはいえ、自己判断に頼りすぎず、不安に思ったときは医師に相談してみるのもいいでしょう。

■あせもの原因とは?

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では、あせもはなぜできてしまうのでしょうか? ここでは、その原因について探っていきましょう。

◇大人のあせもができる原因

あせもは子供にできるケースが多いというだけで、大人にできる場合もあります。両者に違いはなく、その原因は「汗菅(かんかん)」と呼ばれる汗の管が詰まり、皮膚の下にそれがたまってしまうから。

夏にできることはもちろん多いですが、大量発汗を伴えば季節問わず見られます。冬でも厚着をしすぎていたり、暖房が利きすぎていたりする環境では汗をかきやすく、あせもができることがあります。

◇大人のあせもができやすい部位

あせもか別の湿疹かを見分けるためにも、それができやすい部位を知っておくことが大切。あせもはどんな部分によく見られるのでしょうか。福永先生に聞きました。

あせもができやすい部位の例は以下の通りです。

・首
・肘や膝の裏
・ブラジャーの締め付け部分

肘や膝の関節部分は汗がたまりやすく、あせもが発生しやすい部位。また、女性のブラジャーも通気性がよい状態とは言えないため、あせもが見られることがあるでしょう。

■肌見せの季節の敵! あせもの治し方

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もしもあせもができてしまった場合、どんな対処をすればいいの? セルフケアや病院での処置について教えてもらいました。

◇あせもができたときのセルフケア方法

症状がほとんど見られない「水晶様汗疹」であれば、汗を石けんやシャワーで洗い流すよう心がけましょう。その後、通気性のよい状態を維持するだけで自然と治っているケースも多いです。

かゆみが出てきてしまった場合も、基本は汗をこまめに洗い流すこと。また、掻かないことが重要です。とはいえ、多くの場合はそれだけでは治らないはず。セルフケアだけでなく、医療機関でステロイド剤を処方してもらうとよいでしょう。

◇病院で行われる治療って?

前述の通り、基本的にはステロイドの外用薬が処方されます。医療機関によって異なりますが、肌をさらっとさせるようなローションを置いている病院も。紅色汗疹が見られる場合は、できるだけ医療機関を受診することをおすすめします。

◇あせもは痕になるの?

あせもが痕になることはほとんどありません。ただ、紅色汗疹は見た目や症状が「ニキビ」と似ているため、勘違いしている人も。あせもをニキビと勘違いし、適切な対処をしないと経過が長引いてしまうことがあります。その結果、悪化して長引くと、まれではありますが痕になる可能性もあるでしょう。

■日常でできるあせも対策

あせもを予防するには、どんなことを心がければいいのでしょうか。最後に、予防策を教えてもらいました。

日常では「通気性をよくすること」が対策になります。そのためにも、以下の行動を意識してみましょう。

・汗拭きシートを使う
・通気性のよい服装をする
・空調で温度調節をする
・汗をかいたらシャワーを浴びる
・お風呂に入らないまま寝ない

あせもの根本的な原因は汗をかくこと。そして、それを放置してしまうことです。まずは汗をかく環境を避け、大量にかいた場合は汗拭きシートやシャワーでしっかりケアをしていきましょう。

■まとめ

うっかり汗をたくさんかいてしまったとき、面倒だからと言ってそのまま放置してはいませんか? 「あせもは子供にできるものでしょ」と高を括っていると、大人にもできることがあるもの。夏のおしゃれを楽しむためにも、予防策と治し方を覚えておきたいですね。

(監修:福永麻紀、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

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