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無償の愛とは? 愛を与える人の特徴と愛を感じる瞬間

石井希尚

ファナティック

無償の愛とは、見返りを求めない愛とも言い換えられます。具体的には、どんな瞬間に無償の愛を感じるのでしょうか? 男女402名へのアンケートを元に、無償の愛の意味と愛を与える人の特徴などについて紹介します。

「無償の愛」と聞いてあなたはどんなイメージをしますか? 見返りを一切求めない愛? 自己犠牲を厭わない愛? 知ってるようで知らない「無償の愛」。

果たして今の自分が恋人や家族に対して抱く愛は無償の愛なのか、気になる人も多いのでは?

今回は、専門家の見解や社会人男女に取ったアンケートを元に、無償の愛について紐解きます。

目次

【アンケート調査】みんなが思う無償の愛とは?

「無償の愛ってなに?」こう聞かれたら、あなたは何と説明しますか? 自信を持って答えられる人はきっと少ないのではないでしょうか。

そこでまずは「無償の愛」に対する世間一般のイメージについて、社会人男女にアンケートしてみました。

(※1)有効回答数402件

(1)見返りを求めない

・「相手に見返りを求めない。自分のすべてを捧げられる」(女性/53歳/その他/その他)

(2)自分が犠牲になれる

・「どんな犠牲を払っても、相手を守ること」(男性/53歳/医療・福祉/事務系専門職)

(3)一生その人だけを愛すること

・「一生、恋愛感情を持ち続けること! 多分、無理だと思うけど」(男性/65歳/金属・鉄鋼・化学/経営・コンサルタント系)

(4)いつでも味方でいる

・「いつまでも味方でいることと、側にいることを忘れないでいてほしい。大きな愛で包み込む気持ち。自己犠牲ですかね」(女性/44歳/その他/その他)

(5)生存を助ける

・「病気になったときの看病や、赤ちゃんの世話など」(男性/50歳/印刷・紙パルプ/営業職)

アンケート結果から、多くの人想像する無償の愛とは相手に見返りを求めない、真実の愛という意味があるようです。

ちなみに、無償の愛を他の言葉で言い換える場合、以下などが挙げられます。

【無償の愛の言い換絵表現】
・見返りを求めない愛
・本当の愛
・まことの愛
・アガペー

キリスト教が説く無償の愛とは

「愛の宗教」とも言われるキリスト教が説く「無償の愛」とはどのようなものなのでしょうか。牧師でもありプリマリタル(結婚前)カウンセラーの石井希尚さんにお話を聞いてみました。

石井さん「無償の愛というと、キリストや善人しかできない、そんな大それたイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。

古代ギリシャ語では『他人に提供する愛』を意味する言葉としてエロス、フィレオ、アガペーの3つがあります。

まず、エロス(情念的な愛)。これは獲得の欲求ともいえます。不倫関係にある男女はこのエロスによる行動だと言えます。

つづいてフィレオ(兄弟愛)。これは友情や兄弟、師弟関係などの間で自然に生まれる愛を指します。

そしてアガペー(無償の愛)。これがいわゆる日本語でいう無償の愛を指します。日本語で『愛』を表す言葉は1つしかありませんが、ギリシャ語だとこんなに種類があるんですね。

では無償の愛は何かを考えるときに一番重要なことは、それが『自分の意思により選択したものかどうか』です。

つまり、自分の意思で『この人を愛する』と決めたのであればそれは無償の愛(アガペー)と言えます。

フィレオ(兄弟愛)と違う点は、自然に沸いてくる愛かどうか。友情は自然に生まれますよね? それがフィレオです。

一方無償の愛(アガペー)は、自分の意思によって決めたことなので、相手が見返りをくれるかくれないかは関係ない、そういった愛になります。

では「恋」とは何か。恋は感情(フィーリング)に動かされて生じるものなので、愛とは言いません。無償の愛は、恋のように感情に左右されて終ったり始まるものではないのです。」

▶次のページでは「無償の愛を与える人の特徴」について紹介します

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