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専門家 女性の身体

女性がなりやすい痔って? 医師に聞いた「原因&対処法」

中山祥未

男性に多いイメージの「痔」ですが、意外と女性にも多いということは知っていますか? ただ、デリケートな問題なので、まわりに相談しづらく、病院に行くのも恥ずかしいですよね。放置しても平気なのか、不安になる女性も多いのではでしょうか。そこで今回は「痔の原因と対処法」について、消化器外科医の中山祥未先生にお話を聞きました。

■痔の種類&原因

主な痔の種類は、「いぼ痔(痔核)」・「切れ痔(裂肛)」・「痔ろう」の3つですが、多いものは、「いぼ痔」・「切れ痔」の2つ。では、なぜこの2つの痔は女性のほうがなりやすのか、それぞれの痔の症状や原因とともに、くわしくご紹介します。

<いぼ痔(痔核)>

いぼ痔は、血流の悪さにより肛門の静脈がうっ血し、いぼ状に腫れている状態。痔を発症する女性の60%の人が、いぼ痔と言われています。原因は、排便時のいきみや、長時間同じ姿勢でいること。また、妊娠や出産をきっかけに発症するケースがあります。

<切れ痔(裂肛)>

切れ痔は、肛門周辺の皮膚が裂けている状態。排便のとき、出血をともなうことがあります。便秘により、硬い便を無理やり出そうとすることが主な原因です。女性は、黄体ホルモンにより、腸の運動が鈍くなるため、排卵から生理にかけて便秘になりがち。そのため切れ痔は、男性に比べて女性のほうがなりやすいと言われています。

■痔は放置しても大丈夫?

痔は、痛みや出血によって自覚するケースが多いです。逆に言うなら、これらの症状が出るまで気づかない人もいます。いぼ痔や切れ痔は、放置してもほかの病気を引き起こすことはあまりないので、必ず病院に行かないといけないわけではありません。ただ、排便時の出血は大腸がんの症状でもあるので、出血の症状があるときはなるべく病院に行きましょう。また、切れ痔が進行し、出血を繰り返す場合、肛門がだんだん狭くなり、便が通りにくくなる可能性も。無理せず病院に行くことがオススメです。

■痔のチェック項目

痔になりやすい生活習慣を送っていないか、一度チェックしてみましょう!

□座っている時間が長い
□重い荷物をよく持っている
□毎日便を出さなくてはいけないと思っている
□いきまないと便が出ない
□便が硬い
□トイレに15分以上座っている
□野菜を食べない
□あまり水分を摂取しない

6個以上当てはまった人は、痔になる可能性大! 痔にならないように、予防法と対処法について見ていきましょう。

■予防法&対処法

<食事>

痔にならないためには、原因のひとつである「便秘」にならないことが大切。食物繊維が多く含まれている海藻類やキノコ類を積極的に食べましょう。また、水分を摂取することも便秘の改善につながります。

<トイレ>

トイレに座っている時間は、なるべく15分以内に収めてください。便意を感じたら、我慢せずにトイレに行きましょう。我慢してしまう分、どうしてもいきむことになり、肛門に負担がかかります。また排便後は、炎症部分に雑菌が浸入しないように、肛門を清潔に保ちましょう。切れ痔になったとき、重症化を防ぐために役立ちます。

■病院での治療法

<問診~診察>

受診する科は、「外科・肛門科・消化器科」から選びましょう。問診で「出血の色や量、痛み」について、いくつか質問に答えた後、ベッドの上で横向きになり、下着をおろした状態で医師に肛門周辺を診察してもらいます。方法として、医師が肛門に指を挿入して調べる「直腸診」や、肛門鏡という器具を使って肛門を直接観察方法があります。

<治療法>

・痔核(いぼ痔)……軽度の場合は、消炎剤軟膏などの「座薬」や、痔に注射する「注射療法」があります。

・裂肛(切れ痔)……基本的には、注入軟膏を使用します。便が硬い人は、下剤で柔らかくする方法も。また、切れ痔を繰り返してしまい、肛門が狭くなってしまったときは、肛門を広げる手術もあります。

症状によっては、手術することも。入院(3~4日から1週間程)だけでなく、日帰り手術が可能な場合もあるので、医師と相談することが大事です。

■まとめ

痔は、30代~40代女性に多いとのこと。これは、仕事盛りのため、デスクワークで長時間イスに座ったり、便意を感じたときにトイレに行けないこと以外に、出産する女性が増加することが原因のようです。痔は重度になると、生活に支障をきたす恐れがあるので、あらかじめ予防することが大切と言えそう。日ごろの生活習慣やトイレの仕方を意識してみるといいかもしれませんね。

(監修:中山祥未、文:マイナビウーマン編集部)

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