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【ハーブセラピー】夜中なのに目が冴える……! “不眠女子”にオススメのハーブ4種

中澤小百合

毎日忙しく働いている女性なら、ストレスがたまってしまったり、体調が悪くなってしまうことってありますよね。健康でいるために、体にやさしい方法で不調を整えていきたいと思いませんか? そんな女性たちの気になる不調別に、ハーバルセラピスト・中澤小百合さんがオススメの「メディカルハーブ」を紹介してくれます。日々の生活に取り入れてみて♪

こんにちは。ハーバルセラピストの中澤小百合です。すっかり秋めいてきましたね。熱帯夜で寝苦しい夏が過ぎて、「睡眠の秋」とも呼ばれる季節ですが、きちんと眠れていますか? 質のよい睡眠をとることは健康のために、美容のために、そして心の安定にもとても大切なこと。でも、仕事が忙しいときや悩みで頭がいっぱいのときなどは、神経が高ぶって、眠りにくくなってしまうことも。そこで、連載第14回のテーマは「不眠」を取りあげたいと思います。

不眠にオススメのハーブは?

前回の「イライラ」の記事でも取りあげたハーブの持つ鎮静作用。自律神経の乱れによる興奮を鎮め、心身の落ち着きを取り戻すこの作用は、不眠にも効果を発揮します。ハーブの穏やかな作用は睡眠薬とはちがい、自然に眠りにつけるような心身の状態に導いてくれます。今回、ご紹介するハーブは以下の4つです。

(1)パッションフラワー
(2)バレリアン
(3)ジャーマンカモミール
(4)リンデンフラワー

パッションフラワー

エキゾチックな紫色の花が特徴的なパッションフラワーは鎮静効果にすぐれ、「植物性の精神安定剤」として知られています。精神の過度の緊張や不安、イライラした気持ちを解きほぐし、そんな心の状態がもたらす不眠に働きかけると言われています。頭痛や生理痛などの緩和も期待できるハーブです。

バレリアンは、ヒポクラテスの時代から不眠に用いられていたと言われるハーブ。根の部分を乾燥したハーブは強烈なニオイが特徴で、人間には悪臭に感じられますが、猫にとっては好きなニオイなのだとか。精神的な緊張だけでなく、筋肉の緊張を解きほぐす作用もあるため、肩こりの緩和も期待できます。

ジャーマンカモミールは世界でもっとも親しまれているハーブのひとつで、西洋では古くから、安眠のためにカモミールティーを飲むという習慣があります。りんごのような甘い香りはリラックス効果抜群で神経の高ぶりを抑え、気持ちを落ち着かせてくれます。

リンデンフラワーは甘い香りで心身の緊張を和らげる鎮静作用にすぐれたハーブ。穏やかな作用でありながら、深いリラックス効果で安眠に導いてくれます。

<不眠にオススメのハーブまとめ>

パッションフラワー
科名:トケイソウ科
主要成分:フラボノイド、アルカロイドなど
主な作用:鎮静、鎮痙、鎮痛など
※妊娠中は使用量に注意。

バレリアン
科名:スイカズラ科
主要成分:精油、バレポトリエイトなど
主な作用:鎮静、鎮痙

ジャーマンカモミール
科名:キク科
主要成分:精油、マトリシン、フラボノイドなど
主な作用:鎮静、鎮痙、鎮痛、消炎、健胃など
※秋の花粉症と呼ばれるブタクサやヨモギなど、キク科アレルギーの方は注意が必要。アレルギー症状が出る可能性があります。
※妊娠中は使用量に注意。

リンデンフラワー
科名:シナノキ科
主要成分:フラボノイド配糖体、アラビノガラクタン、タンニン、精油など
主な作用:鎮静、鎮痙、発汗など

(文:中澤小百合、イラスト:奈良恵)

ハーブの利用法は、次のページをチェック!

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