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【栄養学講座】第9回:酸化によって受けるダメージとは? 妊娠力を高める2つの“抗酸化”習慣

細川モモ

結婚の予定はないけれど年齢的に出産のリミットも近づいてきている。この先、結婚して子どもがほしいと思ったときに「産めるカラダ」でいるために、今からできることはやっておきたい。そんな働くアラサー女性に向けて、予防医療コンサルタントの細川モモさんによる、産めるカラダを維持するために今から知っておきたい栄養学を全10回でお届けします!

こんにちは、細川モモです。これまでの連載では妊娠力を高めるためにどのような食生活を意識することが望ましいかを説明してきましたが、今回は、具体的な対策を講じることが妊娠力を守ることにつながる、ということについてお伝えしたいと思います。今回のキーワードは「抗酸化」。不妊治療でも重要視されています。原因と対策を知って妊娠力低下を防ぎましょう!

酸化によって受けるダメージとは?

活性酸素が人の身体を錆びさせて老化を促進する”という話は聞いたことがあるかと思います。一方で、活性酸素は卵巣機能を正常に保つために必要な物質でもあり、完全に悪者というわけではありません。問題なのは、強いストレスや大気汚染、喫煙や睡眠不足などで活性酸素を消去する“抗酸化酵素(SOD:スーパーオキサイドディスムスターゼ)”と呼ばれる物質とのバランスが崩れてしまい、活性酸素が過剰になると妊娠機能にも異常が生じてしまうということです。

たとえば、いざ「子どもがほしい!」と思ったタイミング(排卵期)に強いストレスが生じたり慢性的な睡眠不足が生じると卵子の質が低下し、受精障害を引き起こします。また、受精卵を迎える準備のために基礎体温が高くなる黄体期に活性酸素が過剰になると、黄体ホルモンの分泌が低下したり黄体期が短縮してしまう黄体機能不全になり、不妊症の原因になります(※1)(※2)。

酸化が妊娠力を低下させてしまうことは男女ともに共通であり、ゆえに不妊治療では抗酸化剤やビタミン剤の処方が行われます。活性酸素の増加にともない、ダメージを受けるのは精子もです。抗酸化酵素を有さない精子は活性酸素にとても弱く、ストレスや飲酒、喫煙などにより運動量が低下したり数が減少したりしてしまいます。人の身体には抗酸化酵素と呼ばれる、活性酸素と戦う物質が存在していますので、負けっぱなしということはありませんが、残念ながら抗酸化酵素は加齢とともに減少してしまいます。この辺りが加齢とともに妊娠力が低下をしてしまう要因といえます。

細川モモ

予防医療コンサルタント。両親のガン闘病をきっかけに予防医療を普及させるべく、米国で栄養学を学ぶ。医療と食の専門家による予防医療プロジェクト「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を日本とNYに発足。2011〜2015 ミス・ユニバース・ジャパン ビューティーキャンプ講師を努める傍ら、卵巣年齢共同研究PJ、妊婦栄養研究PJといった共同研究を進める。働く女子1,400名が参加した「まるのうち保健室」を三菱地所とともに立ち上げ、日本初となる「働き女子1,000名白書」を発表。近著に、働く女性のプチ不調、お悩み別レシピ本『細川モモの美人食堂』などがある。また、4月7日(木)に、新刊『美人の食卓は1日2000kcal—人生をキラキラさせる“足し算”ダイエット 』が発売された。



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