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【栄養学講座】第1回:“妊娠力”を守るには? 現代女性が見直すべき「食生活」のキホン

細川モモ

“妊娠力”を守る食生活のカギは「朝ごはん」!

妊娠力を守るために実践したいことのファーストステップは、朝ごはんを食べる習慣をもつことです。働く女性約1,000名を対象にした調査(※1)では、朝ごはんを食べる人は食べていない人に比べて骨密度が高く、体脂肪率が低く、筋肉量が多いという結果に。一方、冷えやすさ、疲れやすさ、メンタルのアップダウンは食べていない人に多く見られました。

実は、朝ごはんには体内時計をリセットする働きがあります。日本人の体内時計は平均24時間10分と、地球の時間より10分長い傾向にあり、1週間で70分ずれます。このズレにより時差ぼけ状態に陥ります。時差ぼけは集中力の低下やうつ病、肥満、糖尿病などの疾病リスクを高めることが明らかになっています。朝ごはんにはこのズレをリセットし、体内時計を地球の時間と合わせてくれる働きがあるのです(厳密には朝日と朝ごはん)。

さらに、朝ごはんを抜くと昼ごはんと夜ごはんの血糖値が急上昇してしまい、体脂肪を溜めやすい身体になり、老化に拍車がかかることで妊娠力の低下に繋がるため、オススメできません。まずは飲むヨーグルト1本からでも構わないので、口にいれる習慣をつけましょう。

すでに食べているという人は、朝食の内容を見直しましょう。一番のオススメは朝食に魚をプラスすること。魚は体内時計のリセット効果が最大で、妊娠にもっともいい影響をもたらすビタミンDも含んでいます。

ちなみに、スムージーがメインという人はスムージーにヨーグルトや豆乳をプラスしてリセット効果のあるたんぱく質を補給しましょう。

未来のために今日からできること、はじめてみてくださいね!

◆今回のモモポイント!

産めるカラダづくりは、“たんぱく質が摂れる朝食”からはじめよう!

(※1)「働き女子1,000名白書」/出典:「Will consious Marunouchi『まるのうち保健室』調査」Copyright©2015三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリAll Rights Reserved.
(※2)
出典:「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法」ジョージ・E・チャヴロ、ウォルター・C・ウィレット、パトリック・J・スケレット

(文:細川モモ、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年03月17日に公開されたものです

細川モモ

予防医療コンサルタント。両親のガン闘病をきっかけに予防医療を普及させるべく、米国で栄養学を学ぶ。医療と食の専門家による予防医療プロジェクト「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を日本とNYに発足。2011〜2015 ミス・ユニバース・ジャパン ビューティーキャンプ講師を努める傍ら、卵巣年齢共同研究PJ、妊婦栄養研究PJといった共同研究を進める。働く女子1,400名が参加した「まるのうち保健室」を三菱地所とともに立ち上げ、日本初となる「働き女子1,000名白書」を発表。近著に、働く女性のプチ不調、お悩み別レシピ本『細川モモの美人食堂』などがある。また、4月7日(木)に、新刊『美人の食卓は1日2000kcal—人生をキラキラさせる“足し算”ダイエット 』が発売された。



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