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【栄養学講座】第1回:“妊娠力”を守るには? 現代女性が見直すべき「食生活」のキホン

細川モモ

結婚の予定はないけれど年齢的に出産のリミットも近づいてきている。この先、結婚して子どもがほしいと思ったときに「産めるカラダ」でいるために、今からできることはやっておきたい。そんな働くアラサー女性に向けて、予防医療コンサルタントの細川モモさんによる、産めるカラダを維持するために今から知っておきたい栄養学を全10回でお届けします!

はじめまして、予防医療コンサルタントの細川モモです。働く女性が増加中の今、初婚の平均年齢が30歳を超えようかという晩婚化時代に突入しています(東京はすでに30歳を過ぎています)。30歳を過ぎての結婚となると、考えて備えておきたいのが“産めるカラダ”づくりです。実は、私たち女性の体型や食生活は“産む力”と密接な関係にあります。本連載では、働く女性が疎かにしがちな食生活と妊娠の気になる関係に関して、全10回でお届けしたいと思います。第1回目となる今回は、現代女性の栄養状態と妊娠力を守る食生活についてです!

現代女性は“隠れ肥満”!? 妊娠力の高いカラダの条件とは?

働く女性約1,000名に実施した調査(※1)によると、実は、現代の働く女性は栄養・運動・睡眠の3大不足に陥っています。中でも食生活は深刻で、朝食欠食率が高くあらゆる栄養素が不足している状況にあります。みなさんも残業後、夜遅い時間に食事をして、朝起きたら胃もたれをしていたり食欲がなくて朝ごはんを抜いてしまうことがあるのでは?  また、オフィスに居る時間が長引くほどおやつをたくさん食べてしまうなんてこともあるはず。

さらに、デスクワークが長引くことで活動量が低下し、慢性的な運動不足になってしまうことも。このようなライフスタイルは当然体型にも大きく影響してきます。働く女性は欠食率が高いので、摂取エネルギーは70代高齢者より低く、体型的に肥満は少ない傾向にあります。ただし、体脂肪率が高い“隠れ肥満”タイプの女性が非常に多いのです。

高すぎる体脂肪率は不妊症の大きな原因である排卵障害のリスクをともないます。 また、BMI【(体重kg÷(身長m×身長m)】19未満の痩せ体型も排卵障害や第一子の妊娠スピードの低下、低出生体重児のリスクを高めてしまいます。痩せ女性は妊娠中に順調に体重増加をしても赤ちゃんの体重に結びつきにくいことがわかっていますので、いくら仕事が忙しくても痩せ細ってしまうのは大きな問題です。

ハーバード大学の研究(※2)により、妊娠にもっともよいBMIは21であり、不妊のリスクが低いのは20~24であることも報告されていますので、まずは産む力を守るために食生活を見直し、BMIを意識することからはじめることが大切です。

⇒【次ページ】“妊娠力”守れてる? あなたの現在の食生活をチェック!

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