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【女の嘆き】恋のチャンスを逃す残念な私……消極的なタイプが恋愛をはじめるには?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
私は引っ込み思案で口下手です。友人の紹介や、社会人向けのイベントで男性と知り合う機会はありますが、仲よくなる方法がわかりません。かわいくて社交的な女の子は、黙っていても男性のほうからどんどん誘われるけど、私のような消極的なタイプは黙っていたら、その場にいないのと同じ扱いです。どうしたらはじめの一歩が踏み出せるでしょうか。

 長年やってきたコミュニケーションの仕方を変えようと思ったときに、まず必要なのは「どうしても変わりたい」という動機を持つことと、自分を客観的にモニタリングすること。この場合、「引っ込み思案を返上して、恋愛がしたい!」とか、「結婚に向けて、真剣なお付き合いがしたい!」というのが十分な動機でしょう。では、客観的に自分を見るにはどうしたらいいのか。それは人から自分がどう見えているかという情報を得ることです。友人や家族に、「私、どんなふうに見える?」「話しかけにくいオーラ、出ている?」などと聞いてみてもいいし、大勢の中にいるときの自分の様子を、あえて動画でセルフチェックしてみるのもいいかも。そうして、今の自分のありのままを知った上で、無理なくできることから自己改革をしていきましょう。

女の嘆きの処方箋

その1 男性に対する思い込みを返上する

そもそも、恋愛のはじまりは男性から声をかけるものだと思っていませんか。何度断られても、懲りずに女性に声をかけるタフな男性ばかりではありません。多くの男性は非常にデリケートで、できれば自分を受け入れてくれそうな女性と話したいというのが本音。ですから、女性側が「あなたのことを受け入れていますよ」というサインを出してあげることで、相手も不安が和らぎ、話を続けるモチベーションが保てます。「初対面の壁」を越えて出会いのチャンスを増やしましょう。

その2 上手に人付き合いしている人を観察して真似る

あなたのまわりに、なぜかよく人に道を聞かれる人や、男女問わず多くの人から誘われる人がいたら、よく観察してみましょう。たとえば以下のような特徴はないでしょうか。

・挨拶するときや、話すときに笑顔を見せている
・ちょっと天然な感じや、いわゆる隙がある感じ
・「ごめんね」や「ありがとう」が素直に言える
・失敗してもOK! 自分にも相手にも完璧を求めない
・あまり気を使いすぎず、考え込み過ぎず、反省し過ぎない
・がんばっていること、得意なこと、夢中になっていることがある
・情は深すぎず、冷たすぎず、適度に親切である
・適当に休んだりくつろいだりするのが上手
・わからないことは素直に教えてもらう姿勢
・お役立ち情報は、気軽な雰囲気でシェア
・自分の思い通りにならないときもムキにならない
・「自分は自分、人は人」と、さらっとした距離感を持っている
・噂話はかわし、愚痴や不満をねちねちと言い募らない

話しかけられやすい人というのは、自然と上記のようなふるまいをしている人。もともとの性格かもしれないし、努力して身につけたものかもしれません。どちらにせよ、それで相手への印象がよくなったり人間関係が円滑になったりするなら、真似しない手はありませんね。

その3 恋愛を制するのは“話し上手”より“話させ上手”

心理カウンセラーも使っている、初対面でも会話が弾む簡単なコミュニケーションスキルをご紹介します。自分から楽しい話題を提供するのが苦手でも、うまい聞き役になって相手が楽しく話すことができれば、恋愛のチャンスはぐっと広がります。

・身体を開いて、「あなたを受け入れている姿勢」をアピール
腕組みをして、足を組み、口をへの字に結び、背中を丸め、バッグなどで胸やお腹を隠す。こういう態度が、身体を閉じている状態です。閉じているとは、相手を警戒して自分を守っている状態のこと。この態度をひとつでも意識してなくすと、ずいぶん印象が変わります。身体を開くというのは、「あなたに対して心を開く準備がありますよ、あなたを受け入れていますよ、ありのままの私で接しますよ」というサインになり、相手が話しかけやすい雰囲気を醸し出します。

・リアクション上手になって、「あなたに興味がある姿勢」をアピール
せっかく話をしても聞き手の反応が薄いと不安になるのが人情。自分の話を熱心に聞いてくれない人には、大切なことは話したくないですよね。また、聞き手が心の中で、「へえ、意外!」「そうなんだ」「もっと詳しく知りたい」などと思っていても、そのことを言葉や態度で表現しなければ相手には伝わりません。もしあなたが、普段は特にリアクションもなく人の話を聞いているのなら、大きな変化を起こすチャンスです。うなずきやあいづちを取り入れ、心の中にわき起こるさまざまな思いを短い言葉で表現する“リアクション上手な聞き役”を目指せば、相手は安心して話しはじめ、見違えるように会話が弾みます。

・相手の言葉を繰り返して、「あなたを大事に思っている姿勢」をアピール
すべての言葉を繰り返す必要はないのですが、相手が熱心に話す内容や、何度も出てくるキーワードを短い言葉で繰り返して伝えると、しっかり聞いていることが伝わり信頼されます。人は、受け入れてもらっていると感じると、社交辞令では絶対に出てこないような、自分の大切な領域にあることをどんどん共有したくなります。心理的距離が近づいて、相手を大切な存在だと感じ、自分の大切にしているものを共有したいと思うこと。まさにそれは、恋愛のはじまりに起こることと共通しています。

いかがでしょうか。自分にできそうなことから少しずつ試して、その効果を楽しみながら、かけがえのないパートナーとの出会いを引き寄せられるといいですね。

※画像は本文と関係ありません

(心理カウンセラー:三吉野愛子)

※この記事は2015年10月26日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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