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女の敵は女!? エピソード集と対処法

仁科友里

「女の敵は女」は本当なのか

「女の敵は女」という言葉がよく用いられるのが、女性の政治家の言動ではないでしょうか。日本は女性議員の193カ国中158 位と、かなりお粗末な結果となっています。同じアジアの中国(71位)、韓国(116位)よりも大分低いのです。

数少ない女性政治家は連帯すべきという意見は定期的に出ます。足並みを乱すような人が出ると「女の敵は女」と言われてしまうわけですが、そもそも政治家は自身の政治信念に基づいて政策を作るわけですから、「女性だから連帯せよ」と言われても無理があります。

また、先だっての自民党総裁選で、総裁選に出馬しようとした男性政治家が「『冷や飯を覚悟しろ』と脅された」と発言して物議をかもしましたが、男性が男性にいやがらせをしても「男の敵は男」と言われないことにお気づきでしょうか。

男性が男性に嫌がらせをしたり、裏切り行為を働いたりすることは「個人の選択」ですが、女性が同じことをすると「女の敵は女」と言われてしまう。その背景には「女は群れるのが好き」という決めつけ、もしくは「女は陰湿だから、最後は裏切るにちがいない」という蔑視があります。

日本が男社会であるということは、男性の上司に仕える可能性が高くなるということです。みなさんも男性上司による「話がちがう」という案件に遭遇するかもしれません。「男の敵も女」かと思ってしまうかもしれませんが、実際は、男も女も時と場合によって裏切るのであり、性別は関係ないと私は思います。

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