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こんなにあった、ハアハアする口呼吸が及ぼす健康影響

Doctors Me

女性の横顔人間は本来、生まれたときから、無意識に鼻で呼吸を行っています。それが、なんらかの理由で鼻から十分に空気をとりこめなくなると、口で呼吸するようになるのです。たとえば運動した直後などは、息がハアハアしていますね。

運動しているときは鼻からの呼吸だけでは、体の酸素の需要においつかず、口からも酸素を取り入れなければならないため、生理的に口呼吸をしています。ところが、慢性的に鼻がつまっていると、普段から無意識に口呼吸をしてしまうようになってしまいます。そんな口呼吸による、トラブルがコチラ……。

口呼吸による、体のトラブル

・虫歯になりやすい

口の中には常に唾液が分泌されており、それが口内の汚れをきれいに洗い流し、清潔に保つ役割をしています。しかし、口呼吸をしていると、口の中が乾いてしまい、この唾液の効果が十分発揮できなくなります。

・歯並びが悪くなる、出っ歯になる

長期間口呼吸をしていると、上あごが前に突き出し、下あごが後ろにひっこんでしまいます。子どものときから口呼吸をしてしまうと、下あごの成長が妨げられてしまい、歯並びが悪くなる原因となります。

・ぼーっとした顔つきになる

口呼吸をしていると、出っ歯で、口をぽかんと開けた表情となり、本人にはその気はなくても周囲には「ぼーっとしている」と見られがちです。

・いびきをかきやすい、睡眠時無呼吸症候群になりやすい

下あごが後ろに下がってしまうと、気道が圧迫されて閉塞しやすくなります。寝ているときには、さらにあごは後ろへ落ち込んで気道が狭くなるため、いびきをかきやすく、場合によっては、数秒~1分程度、呼吸がとまってしまうこともあります(睡眠時無呼吸症候群)。

・風邪をひきやすい、アレルギーになりやすい

鼻の中の毛はフィルターの役割をしており、鼻から吸い込まれた空気はこのフィルターを通ってきれいになり体の中に取り込まれます。また鼻の中で温まり、適度な湿度にもなっています。口呼吸ではこうした鼻の役割が生かされず、空気中の細菌・ウイルスが直接気道の中に入ってしまうため、風邪をひきやすく、アレルギー症状も出やすくなります。

口呼吸の対策

対策としては、意識的に、口を閉じて、鼻だけで呼吸をするようにしてください。寝ているときに無意識に口呼吸をしている場合には、唇をテープで貼るようにしてもよいでしょう。それでも難しい場合には、口腔外科などを受診して、マウスピースを造ってもらってもよいと思います。今すぐにでも口呼吸をやめるように心がけましょう。

(文:28歳女性医師/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

 

※この記事は2015年03月08日に公開されたものです

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医師をはじめ、歯科医、薬剤師、介護福祉士、栄養士、獣医、心理カウンセラーの6つの士業・専門従事者を擁する、総合型の健康Q&Aサービス。2013年8月のサービス提供開始以来、『安心をもっと身近に』というサービスコンセプトのもと、医師だけにとどまらず、専門資格を持つ多様な回答者を増やし、場所や時間を気にすることなく、さまざまな悩みを気軽に相談できるサービスを実現。https://doctors-me.com/

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