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「人の役に立つ人」のイメージを覆せば、自己有用感もよみがえる

羽林由鶴

人の役に立つ人は……頭のなかにあるイメージが、あまりに自分とかけ離れていて、どうがんばったって人の役に立てる人になれそうもない……なんて思っていませんか?

頬杖をつく女性そのイメージがあるかぎり、あなたが人の役に立つことは難しくなります。でもそのイメージには実は間違った思い込みがいっぱいです。真実を知れば、今のあなたでも人の役に立つと思えるはずです。

■一番素晴らしくなくても役立つ

人の役に立つといえば『ヒーロー』。子どもの頃から植えつけられたイメージは、大人になってもなかなか抜けて行きません。そう考えてしまうと、これといって特別な才能などない一般人、凡人が、人の役に立つはずがないと思ってしまいますよね。

特別な能力とまでは言わなくても、チームの中の一番になることは人の役に立つ上での絶対条件のように思っている人もいるでしょう。だから「私より上手な人がいるのにその人を差し置いて自分なんかが……」とちゅうちょして、せっかくの人の役に立つチャンスを見送ってしまったり……これが間違いです。

一番素晴らしくなくてもいいんです。今あなたが気づいたなら、あなたが手を差し伸べていいんですよ。

■すごく役に立てなくても、ちょっとは役に立つ

人の役に立つからには、完璧でなくてはいけないと思ってしまうと、失敗するかもしれない可能性があるかぎり気楽に「お手伝いしましょうか?」なんて言えません。もちろん完璧にできることは理想ではありますが、ホンの少しだけでもできることがあれば、それでも役に立てるんです。

できないことばかりを気にしたらなにもできないままです。少しでもいいので、できることに目を向けられたら、それだけでやれることからすぐにはじめられます。その経験がヒントや自信になって、少しずつできることが増えていくものです。

■役に立たないこともあれば、役に立つこともある

同じことでも相手がちがう、タイミングがちがう、場面がちがうだけで、役に立ったり立たなかったりします。一度役に立たなかったことが、これからも永久に役に立たないというわけではありません。たとえ以前に「そんなこと何の役にも立たないよ」と言われたことがあったっていいんです。

相手がちがえば「ありがたい」と感謝されることもあるんですよ。役に立たないことがあったとしても、あなたが役に立たない人ということは絶対にありません。自分は役に立てない人なんだと誤解して諦めてしまえば、ほんとうに役に立つことがなくなってしまいますから注意してくださいね。

■役に立っていないと思っているのはあなただけ

もしかしたら今までも、すでに誰かの役に立っているのに気づいていないことも多いものです。世の中を救うようなことはできなくても、落としたものを拾ってあげたり、心細そうにしている人に声をかけたりしたことはないですか?

あなたにとっては自然なこと、当たり前のことも、役に立っていることも意外とあるんですよ。何も役に立っていない自分というイメージから、もしかしたら役に立っている自分というイメージに変えて出来事を見なおしてみてください。今まで気づかなかったまわりの人の笑顔や言葉に気づきます。あの時もらった「ありがとう」や「助かった」は、あなたによって助かった人がいる証しです。

■羽林由鶴からのメッセージ

今まで思っていた「人の役に立つ人」のイメージには実に多くの間違いが存在していたことに気づきましたか?「人の役に立つ人」のイメージが変われば、「自分も人の役に立つ人になれそうだ」または「自分も人の役に立っていた」と思うことは簡単です。

「人の役に立つ人」のイメージが変わり身近に感じられるようになると、それだけであなたは人とかかわることについて少しだけ楽に考えられるようになります。そしてかかわり方は自然と変わっていくはずです。ただそれだけで人の役に立つ場面が増え、その結果ほんとうに人の役に立つ人になっていきます。

「自分は他人から必要とされる人」と思える自己有用感があれば、恋愛や結婚はもちろん、職場や地域での人間関係もうまくいくことが増えてきますよ。楽しみにしてくださいね。

(羽林由鶴)

※この記事は2014年05月01日に公開されたものです

羽林由鶴

103kgの恋愛カウンセラー。著書に『なぜか相手がホッとして愛してしまう癒し系の女性になるヒント』(青春出版社)など。最新刊は『あきらめる生き方』(泰文堂)

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