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吐き気が! ツライつわり、我慢しなくてもいい? 妊娠中でも飲める漢方薬がある!?

丸山先生「胃液があがってくるタイプの吐き気に効果があります。半夏、茯苓、生姜という体を温める効果があるといわれる3種類の生薬から成ります。半夏と茯苓は体の中の水をさばいてくれます」

丸山先生の初心者講座1

小半夏加茯苓湯は、つわり以外にも急性胃腸炎など”嘔吐”する症状に効果があります。

W子「水? 私の体、水っぽいんでしょうか……?」

丸山先生「妊娠中は特に体内の血液循環量も増えますし、水分を溜め込みやすくなります。むくみがちになる妊婦さんは多いですよね。漢方的には“水毒”といいます。胃に水が溜まっているのが吐き気の原因なので、水のバランスを整えることが重要なのです」
W子「なるほど……」

丸山先生「冷たい水で少しずつ飲むようにしてください」

丸山先生の初心者講座2

「湯」の字がつく漢方薬は多くの場合お湯で飲むことを勧めますが、むかむかして気持ちが悪い状態のときなどは、清涼感のある冷たい水で飲むことを勧めることがあります。

U子「わかりました」

~3週間後の再診~

丸山先生「いかがですか?」
W子「飲みはじめて1週間ごろには、だいぶ嘔吐しなくなりました。2週間目からは食欲も出てきて。いまは、たまに吐き気を感じるぐらいです」

丸山先生「食欲が出てきて良かったです。今後は吐き気のあるときにだけ服用するようにしましょう」
W子「わかりました」

(次回は、X美さん編です)

※効果には個人差があります。漢方薬の服用は医師の診断を受けてからをおすすめします。

丸山綾 まるやま・あや

日本東洋医学会(専門医)、日本産科婦人科学会(専門医)所属。1999年日本大学医学部卒業。駿河台日本大学病院、丸の内クリニック等を経て、現在、霞が関ビル診療所で婦人科医師として勤務。専門分野は産婦人科一般、漢方治療。

(取材協力:丸山綾子、構成:小川たまか、イラスト:miya)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年03月14日に公開されたものです

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