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ネガティブがポジティブを際立たせる話「マイナスから説明し、その後メリットを説明すると賛同を得やすい」

マイナス思考や否定的な言動は、物事を失敗に導く最大要因といわれています。しかし、ネガティブな一言によって、ポジティブな一言をより際立たせる効果があることをご存じでしょうか? そこで、ネガとポジ・否定と肯定との相関について、人間の心理的作用を分析してみましょう。

【一発逆転!マイナス要素をプラスに変える心理テク「不利な情報を全て話す」】

人間の「潜在意識の法則」

よいことを考えながら行動することによってよい結果が得られ、悪いことばかりを考えていれば悪い結果しか得られないものです。人間の意識は、その認識の度合いによって、行動とその結果に大きな影響を及ぼすといわれています。

社会心理学ではこれを「潜在意識の法則」と呼びます。

「反転図形」と相反する意識

人間には、自身もそれを認識している顕在的意識と、自分では気付いていない潜在的意識が混在しています。心理学のテストによく用いられる「反転図形」(人の横顔に見えたり壺に見えたりする図形)は、人間の潜在意識を探究する目的で実施されています。

これは、人間の深層心理にある相反する意識が互いに隣り合わせであることを示しています。

否定から肯定への効果

我々の社会では、ネガティブな言動は悪とされていますが、人間の意識にはネガとポジが反転する要因があり、これを心理的に応用することで、人間のポジティブ思考を高めることができるといわれています。つまり、ある人にポジティブな行動をさせたいと思う場合に、最初にあえて否定的な提案をします。

そしてその後すぐにその正反対の肯定的な提案に切り替えることで、相手のポジティブ思考をうまく引き出すことができるのです。

企業における応用例

企業内におけるプレゼンなどでは、最初に新規事業のマイナス面を想起させる説明があります。ここであえて参加者のマイナス思考を顕在化しておくのです。そして次の段階では、プロジェクトにおけるメリットを最大限に伝えることによって、参加者のマイナス思考が一気にプラス思考に転換されるというわけです。

否定から肯定に転ずる話法は、ビジネスの世界では、大勢を一度に賛同に導く手法として広く用いられています。

※この記事は2014年01月30日に公開されたものです

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