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命令する際にやってはいけないこと「命令するけど自分は何もしない」

命令というだけでも反発を招きやすいのに、言い方があまりにも高圧的であるなど、言われた相手が納得できないやり方はトラブルの元。どのような命令の仕方がタブーなのか、詳しくご説明します。

【押し付けがましくなく相手に伝える方法とは?―相手に考えさせる】

独りよがりな命令

「黙って俺の言うことを聞いていればいいんだ!」つい言ってしまいがちなセリフですが、これを言われて心からそうしようと思う人などいません。相手のほうが立場が強いから黙って従っているだけで、心の中では「なんだ。

いつもえらそうにしやがって」と反発の嵐が吹き荒れているのです。こんな関係は健全とはいえません。どんなに立場が違っていても、まず相手の気持ちに寄り添うことが大切です。「こうしろ!」ではなく「こうしてみようよ」という言い方をすると、相手は「自分を尊重してくれている」と感じることができ、それが信頼関係につながっていきます。

まず初めにこの信頼関係があってこそ、人は相手の命令を素直に聞く気になれるのです。

何を言いたいのかよく分からない命令

上司に命令をされたけれど、何をどうしてほしいのかいまいちよく分からない。しつこく聞き返すと怒られるし、こうなると部下は困り果ててしまいます。命令をする際は、相手にできるだけ分かりやすく、簡潔に説明するようにしましょう。

そういう努力もせずに「そうじゃないだろ。何やってんだ!」と怒っても、部下は納得できず、反発を招きます。

自分は何もしない

どこの職場にも一人はいるのが「面倒なことはすべて他人にやらせる」タイプの人です。本人は他人に命令して要領よく振る舞っているつもりでも、周りはすべてお見通しで、すっかりあきれ果てています。「あいつはずるい」このような不名誉なレッテルを貼られてしまいかねないので気を付けましょう。

戦時中に山本五十六が言った有名な言葉「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」の通り、面倒なことほど、まず上司である自分がやって見せてこそ、部下もついていこうという気になるものです。

命令しっぱなし

「あれ、○日までにやっといてね」部下にこのような指示を出し、あとは知らんぷりという人がいます。信頼して任せているといえば聞こえはいいですが、人に何かを任せたのなら、それが最後まできちんと遂行されたかどうかまで、責任を持って見届ける必要があります。

「この間頼んだアレ、どうなってる?」と必ず途中経過を確認し、何か問題があれば一緒に解決する努力をします。そして、無事に最後までやり遂げられたら「助かったよ、ありがとう」とねぎらいの言葉をかけましょう。その小さな気配りが部下のやる気を育て、結果的に自分を助けてくれる力になります。

※この記事は2014年01月30日に公開されたものです

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