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家族の生活環境を快適にするのも嫁の務め。「重曹」でできる、楽ちんお掃除法♪

家族みんなが心地よく暮らす。結婚したら、そんな家庭を築きたいもの。そのためには日々のお掃除が必要不可欠だけど、いつもピカピカにするのはおっくうなのも本音。だけど、すきま時間で楽しくできたら……? そんな簡単お掃除術を教えてくれたのは、「地球にやさしいお掃除」を提唱するクリーン・プラネット・プロジェクトの岩尾明子さん!

 

私たちは段取りするだけ。掃除に対する意識改革を!

 

ふと目に入った家の汚れ。だけど、「出勤前でバタバタしているから」「残業終わりで疲れているから」「今日は友だちと遊ぶ予定があるから」……と、なんだかんだと言い訳して、見て見ぬふり。そして、ようやく年末の大掃除シーズンになってから、イヤイヤお掃除。忙しく働く女子にとってはお決まりのパターンではないでしょうか。だけど、長く放置してしまった汚れは、ちょっとやそっとの努力ではなかなか落ちなかったりしますよね? そのせいで掃除への苦手意識が植え付けられている人も多いはずです。

 

お掃除好き&お掃除上手になるには、まず掃除に対する“意識改革”が必要。「掃除は人間がしているんじゃない」「私たちは段取りをするだけ」と心得ておくだけで、これまで時間や手間がかかるものと思い込んでいた掃除が、一気に楽ちんなものに! では、いったいだれが掃除をしてくれるというのでしょうか? その正体は、実は私たちの体の中にもある「重曹」なんです!

 

「弱アルカリの中和作用」が汚れをおだやかにスルリ

 

岩尾さんが提案する「重曹生活」は、とにかく気が楽。重曹を掃除のベースにすれば、今家の中にある、キッチン用・リビング用・トイレ用・バスルーム用といった用途別のさまざまな洗剤がすべていらなくなります。

 

重曹(ベーキングソーダ)は、正式名を「炭酸水素ナトリウム」と言い、海や生物の体の中にも存在する弱アルカリのおだやかな天然ミネラルです。温泉にも含まれているものだから、たとえ掃除中に赤ちゃんがなめてしまっても安心なのが、うれしいところ。

 

重曹が持つ作用でもっとも掃除のポイントとなるのが、「中和作用」。ほとんどの汚れは、実は酸性で、弱アルカリの重曹には、それらをやさしく中和して分解する力があります。

 

重曹ビギナーが揃えておきたい基本セットはこの2つ!

 

重曹をベースにした掃除のコツはたったひとつ。「汚れた瞬間に処理する」。あとは、重曹の力を借りるだけでOK。最低限の材料と手間で、楽しくお掃除しましょう! そこで、最初にこれだけは用意しておきたい基本セットをご紹介します。

 

■重曹のシェーカーボトル

いわゆる「ふりかけ容器」に重曹を移し替え、いつでもサッと手に取って、好きな量だけ出しやすいように準備しておきましょう。重曹には、主に薬用、食用、工業用の3つグレードがありますが、オススメは食用。料理やボディケアにも使えて、かつ薬用よりも経済的です。スーパーやドラッグストアなどで手に入りますし、大きめのホームセンターやネットストアであれば、500g200円からあります。

 

■ビネガー水のスプレーボトル

実は、ビネガー(酢)も重曹生活に欠かせない自然素材で、いわば“仕上げのリンス剤”。重曹で汚れを落としたあと、ビネガー水でシュッとひと拭きすれば、水で流す手間もなく、すすぎが完了します。もちろん、普段の水拭き代わりに使ってもOK。

 

作り方も簡単。スーパーなどで売っている穀物酢を水で2、3倍に薄めるだけ。ただし、これだけだと酢のニオイが気になるので、あらかじめハーブを漬けこむか、エッセンシャルオイルを数滴入れて、よい香りをつけておくといいでしょう。

 

→[次ページ] キッチンの油汚れや面倒なお風呂掃除を重曹ですっきり落とす方法

 

■監修 岩尾明子さん

未来型ナチュラル生活研究家。環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。インターネットや雑誌、テレビなどを通じ、ナチュラルで清潔で楽しい暮らし方についての研究と発表を重ねている。「重曹生活のススメ」、「手作り洗剤レシピ 重曹・酢・石けん」、「いそがしい人のための重曹生活」など、著書も多数
http://www.cleanplanet.info/

 

※この記事は2013年10月22日に公開されたものです

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