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【新連載】ダイエット目的で入会したジムで出会った、運命の人!?

がんばって場所を確保してウエアに着替える。
わたしひょっとして、ムダな努力をしてる?
そんな疑問がフツフツと芽生えてきた時、
後から声をかけられて、ハッとして振り向いた。
「おはようございます!」
そこには、長嶺コーチの笑顔があった。
わたしは急に、早朝に時間帯を変えたことが、
コーチ目当てだと悟られるのではと焦り、
消え入りそうな声しか出なかった。
「……おはようございます」

「ちょうどよかった。ダイエットプログラム、
出来上がったので持ってきますね」
コーチはわたしの戸惑いなど気づかない様子で、
すぐにファイルを持って、笑顔で戻ってきた。

「最初は体を慣らすために、
あまり無理のないプログラムにしてみました」
長嶺コーチはその日、いっしょについて
マシンの使い方を丁寧に指導してくれた。
「早起きして本当によかった」

終わってシャワーを浴びての出勤も気持ちいい。
ところが駅でエスカレーターから降りた時、
みるみる周囲が暗くなってふらついて、
思わず駅のホームで尻もちをついてしまった。

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