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専門家 メンタル

つらいことから逃げてない? 他者への「依存体質」克服法

小高千枝

忙しく働く女子たちにとって、人間関係のストレスや会社生活の悩みはつきもの。ちょっとしたことにイライラしたり、憂鬱な気持ちになって、「会社に行きたくない!」と感じたことがある人も多いはず。実は日々のちょっとしたストレスは、考え方ひとつで解消できるもの。ここでは、心理カウンセラーの小高千枝さんによる「こころのメンテナンス方法」をご紹介いたします!

ここ数年“おひとり様”という言葉が浸透し、“ひとり”で行動する女性が増えてきました。ひとり映画、ひとりカラオケ、ひとり焼肉など “おひとり様”を受け入れる流れが世の中にも定着。“ひとり”だからこその自分の価値観から世間を客観視したり、ひとり時間を人生のひとこまとして楽しんだりしている人もいます。ただ、このような時代であっても“ひとり”でいる寂しさから常に誰かと一緒でなければ行動できなかったり、「寂しい人と思われたくない」など他者評価を気にしたりして、つい友人や恋人に依存してしまう人も。こんな他者への依存体質はどうしたら直せるの?

そもそも、“おひとり様”が話題になる時点で、「和を以て貴しとなす」を大切にしている私たち日本人には「複数で行動することが当たり前」という概念が刷り込まれてしまっている傾向があります。

「人々がお互いに仲よく、調和していくことがもっとも大事なことである」という考え方は決して悪いことではありません。なぜなら、対人関係において協調性は大切なことだから。しかし他人の評価や依存傾向が強い場合、自分を見失い、対人関係にも支障が出る可能性があるため注意が必要です。

対人関係による依存は「つらいこと」から少しでも気をそらすために、安心できる人に心身を委ねようとすることからはじまります。そこで得た安堵感に喜びを感じると、脳内ではその喜びに対して抑制する作用が働き、以前に感じた安堵感では満足できなくなります。そして「もっと強い安心がほしい」と、さらに依存をエスカレートさせ、安心を得るために他人をコントロールしようとさえしてしまいます。

また、度が過ぎると自分の生活,自分の存在を依存の対象に預けてしまい、対象者に頼りきり、自分の意志で行動することへの恐怖心も芽生えるのです。

そのため、ひとりになると孤独を感じ、信頼している人に「受け入れてもらえていないのでは?」と不安に襲われたり、意志が弱いために自分自身の行動や言動に満足ができず、そこからコンプレックスが生まれたりして、日々強いストレスに苛まれてしまう傾向があります。

また、あなたが依存している対象者も「依存される」ことに対し「自分がいなければあの人(あなた)はダメになる」と思い込んでしまう共依存状態になっている可能性も。共依存は依存対象者に対し、コントロール欲求を強く持ち、それによって自己の存在を確立しようとするため、お互いの自己をなくすきっかけを生んでしまうことにもなるのです。

このような依存体質を克服するためには、まずは依存によって得られる安堵感を、自らのよい行動習慣によるものとして捉えてみましょう。たとえば、「コミュニケーションをとることで視野が広がる」「一緒にいる安心感からぐっすり眠れる」などプラスに受け止めることで、自分の意志で行動をしている感覚が芽生え、セルフコントロールの癖付けにもなります。

そして、特定の人とだけではなくいろいろな人とコミュニケーションをとると「もっと視野が広がるかもしれない」、自分が安心して眠れるアイテムとして音楽や枕など「ほかにないだろうか?」など、依存心の中に含まれるプラスの要素を増やす思考を展開させていくと「独自」の価値観が生まれ、依存性が薄れていきます。

また、依存の対象者と共依存状態になっていないかを確かめ合ってください。必要以上に近い存在になっている場合は物理的に距離をとり、お互いの価値観や世界を再認識すること。お互いの世界を理解しあい、共有することで対人関係においてよりよい向き合い方ができます。

他者への依存体質を克服するには……
  • 依存によって得られる安堵感を自らのよい行動習慣によるものとして捉える
  • 自分にとってプラスの効果を感じるアイテムを増やす
  • 共依存状態の相手とは物理的に距離をとる

(監修:心理カウンセラー・小高千枝)

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