知ってて損はない。ずばり妊娠にベストな年齢は?
妊娠に適齢期はあるの?
こうしたことから、年齢とともに妊娠力が低下するといわれています。統計上、35歳を過ぎて自然に妊娠する人の割合が低下するのです。たとえ不妊治療を行ったとしても、統計上の妊娠率は37歳を境に急激に低下します。
妊娠を妨げる! 年齢とともに起きるカラダの変化
- 卵巣や卵子の機能が低下する
- 子宮の機能が低下する
- 卵管の炎症
- 高血圧や糖尿病 など
ここでいう妊娠力とは、決して「妊娠する」ことだけではありません。「妊娠を継続する」「安全にお産をする」「健康な赤ちゃんを授かる」という一連の流れを成立させる力をいいます。妊娠というと、卵子と精子の受精だけに意識が向きがちだけど、赤ちゃんが実際に産まれてくるまでには、そのほかにもいろいろな試練があるんです。
妊娠は総合力といわれています。「子宮」だけでするものでもありません。妊娠のどの過程で問題が生じても出産には至りませんが、年をとればカラダの機能は衰え、病気も増えてきます。妊娠を難しくする要因が生じてくるということなのです。
出産の適齢期は本来であれば20代前半。ただし、女子の社会進出や仕事によって、いまの日本での出産適齢期は心身ともに充実する20代後半といえるようです。
次回は25歳~、30歳~、35歳~、40歳以降と年代別に妊娠力がどのくらい低下するのか見ていきます。人は何歳まで子どもを産めるのでしょうか。
『escala cafe』にて2012年9月にWebアンケート。有効回答数280件(escala cafe会員:22歳-34歳までの働く女性)。
こころとからだの元氣プラザ 婦人健診課医長、東京医科大学兼任准教授、専門は婦人科腫瘍。「月経不順や生理痛など気になることがあれば、自己判断でがまんするより、受診してみてください。病気予防はもちろんですが、健康へのアドバイスができればと考えています」
「すべての人びとのいのちと環境のために」をモットーに、健康診断・精密健康診断・外来診療と、病気の早期発見・早期治療に取り組んでいます。なかでも「女性のための生涯医療センター」は、婦人健診と女性外来の二本柱で“女性の健康”の強い味方。
(取材協力:永田順子、文:小池直穂、イラスト:macco)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2013年03月04日に公開されたものです