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恋の自信を回復! 忘れられない「恋愛の傷」を手放すワーク

恋愛部長

■しょせん、その過去の男性とだったから起きたこと

「あなたのせいじゃないのは分かってるけれど。過去に私は男性に裏切られたことがあって、そのせいですぐ不安になってしまうの。だから、ちょっとでも放っておかれると、私のことを本気で好きじゃないのかもと不安になる……」

メールを送る前に、自分でハッとしました。そのメールを読んだ彼の気持ちを想像したから。彼の不機嫌な顔がやけに鮮やかに浮かんだんですね。「それってさー、俺のせいじゃなくない? なんで過去の男性がお前にしたことを、俺が尻拭いしなきゃなんないわけよ?」って。

私は、過去の男性にされたことを基準に、すべての人を判断しようとしていた。過去のあの人が私を大事にしなかったとき、こんなふうに放っておかれたから、今回もきっとそう! 彼は私を愛していないんだ! っていう具合に。でも、それって、過去のその男性だけの話で。冷静に考えれば、別にすべての男性に当てはまる行動パターンでも何でもなかったんです。自分で勝手に、過去の男性を持ちだして、不安の種を植えつけて落ち込んでいただけ。ベースが不安や疑心暗鬼になっていると、彼のどんな行動も不安を増殖させるきっかけになるし、それは自分の中で確信に変わってしまうんだよね。

彼を「怪しい」と思って見るから、すべてが怪しく見える。証拠を探すから、証拠らしきものが出てくる。いつも、彼のケータイとかは絶対見るな、と言っているんですが、なぜなら、疑った目で見れば、どんな小さなことだって疑わしく思えるし、浮気の証拠にしか見えないから。

そんな曇った目で見ていては、一番大事なものが見えなくなってしまいます。たとえば、彼が自分を心から大切にしてくれているという事実。
せっかくいま大事にしてくれる人がいるのに、過去の男性にいつまでもとらわれているのは、一番もったいないことです。

私は、過去自分が傷ついた男性を「失恋の記号」と呼んでいます。その人の存在が、私の自信をはぎとって、何度でも私をみじめな気持ちにする、そんな記号なんだって。だから、トラウマの原因となった男性、失恋の記号にはなるべく触れないようにしないと駄目だし、好奇心で会ってみたりするのもやめたほうがいい。会えば、またそのころの駄目な自分に逆戻り。どんなにいまが幸せだと思っていても、なぜか彼の前では、自分は、「選ばれなかった」「裏切られた」存在におとしめられてしまうから。なので、そういう危険物には近づかないに限る!

でも、たとえ近づかなくなって、過去の傷は、何度でもめぐるものです。もう忘れたと思っても、誰かがそばにいてくれても、フラッシュバックのように、嫌な記憶は事あるごとによみがえって、私たちを苦しめます。でも、その苦しさは、自分で向き合って克服していくしかないんだと思うんです。たとえば、いま付き合っている彼にその不安を解消してもらおう、と考えるのは間違い。さっきも言った通り、過去の彼にされたことを、今の彼につぐなってもらうのは道理が違いますし、今の彼にとってみればかなり気分が悪いはずです。なにしろ、自分ではない、過去の男性に、大事な彼女の気持ちがとらわれているってことだからね。

だから、決して、今の彼に何とかしてもらおうと思わずに、悩みには自分ひとりで対峙しましょう。
大事なのは、「それはしょせん、その過去の男性とだったから起きたこと」という事実をしっかり認識することです。もしも同じことが繰り返されるとしたら、自分の心の中に、そういう疑いがあるから。トラウマは繰り返す、といいますが、壊れたレコードのように、望まないのに同じところをたどってしまう心理現象、「傷ついた精神のリピート機能」に原因があるんです。

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