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貧乏ゆすりの心理とは!? ストレスを抱えている人の癖って?

今野裕之

みなさんは、自分の癖を自覚していますか? それぞれに癖があると思いますが、ストレスを感じているときだけ、無意識でしている癖や行動もあるそうです。そこで今回は、日本精神神経学会専門医でブレインケアクリニック院長の今野裕之先生に、ストレスを抱えている人の癖や行動について、教えてもらいました。

「ストレスがたまっているな」と感じる他人の行動

まずは「ストレスがたまっているな」と感じる他人の行動について、働く女性たちにアンケート調査を行いました。

・「ドアの閉め方とかが粗雑になる」(24歳/生保・損保/事務系専門職)
・「ため息をよくついていて、上の空になっている人が多い」(24歳/金融・証券/営業職)
・「眉間にしわがよっている」(28歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)
・「舌打ちが多くなる。余裕がないなと思うから」(29歳/ソフトウェア/技術職)
・「明らかにイライラしている口調で話す」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「パソコンのキーを思いっきり叩いてる人。イライラが伝わる」(32歳/学校・教育関連/事務系専門職)

他人がストレスをためていると認識しやすいのは、「怒り」なのかもしれません。会話や行動がいつもとちがうと、よりわかりやすいですよね。また、ため息は無気力状態に見えるのか、ストレスがたまっている印象を受けるようです。

今野先生教えて! ストレスを抱えている人の癖・行動

ストレスを抱えているときに出る癖や行動は人によってちがいます。みなさんが挙げてくれたストレスのサインだけでなく、以下のような癖や行動が見られることがあります。

<ストレスサインの一例>

・貧乏ゆすり
・体を触る
・髪の毛を触る
・まばたきの回数が多くなる
・汗をたくさんかく
・細かく震える
・ソワソワして立ったり座ったりする
・カフェインを取りすぎる
など

たとえば、貧乏ゆすりの癖がある人は、うつ状態を回避するあらわれ。なぜなら貧乏ゆすりのようなリズム運動は、うつ状態になると減る「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質を増やすからです。また、体の一部を動かすことで意識をそらし、不安を緩和しているとも言えるでしょう。

また、体の一部や髪の毛を触る癖がある人は、不安や緊張を緩和しようとしています。不安や緊張があると、本能的に人肌が恋しくなるもの。自分になじみのある部分に触れることによって、安心を取り戻します。触ると安心する部位を探しておくのも、不安を解消する方法のひとつですよ。

このように、ストレス時にあらわれる癖や行動は無意識のうちに体の不安や緊張を緩和する効果もあるため、悪いということではありません。自分やまわりの人にあてはまる癖・行動があったら、ストレスのサインかもしれません。

(取材協力:今野裕之、文:マイナビウーマン編集部)

マイナビウーマン調べ
調査日時:2016年7月15日~7月19日
調査人数:145人(22歳~34歳の女性)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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