妊娠予定はないけど、産めるか不安。産めるカラダとは?
―読者からは、「情報が多すぎて、どうしたらいいのか迷う」「いまの治療が適切なのか、お医者さんには相談しづらい」といった声が聞かれますが。
「結局、自分にとってのゴールが何か、ということでしょう。そのうえで、医師に伝えるにはコツがいりますよ。
たとえば子宮筋腫が見つかったとします。でも、いますぐ妊娠を希望するのか、1~2年先なのかによって、治療が変わることもあります。当分先なら、筋腫をとらないで様子をみる場合もあるでしょう。筋腫は、とったとしても再発することもありますから、いま手術するのがベストなのか、経過観察にするかどうかは、筋腫の位置や大きさ、症状にもよりますが、その方のライフプランによるところも大きいのです」
―なるほど! いますぐ治療するのはひとつの手段にすぎず、ゴールによってとるべき手段が変わるのですね。
「そのとおりです。そこで患者さんから医師に対して、『調べてみたけれど、これはどういうことですか』とか『妊娠は数年あとを考えています。そのためにいまはどうしておくといいですか』といった相談をしなければ、医師のほうで個々の事情を考慮するというより、標準的なプランを提案することになります。医師の側も、あらゆる選択肢をすべて提示することが望まれますが、細かい部分まですべてを提案できないこともあると思います。
ですから、自分がどうなりたいかゴールを描いてみましょう。『数年後こうなりたいから、そのためにはいま、どんな方法が考えられるか』医師に相談してみることです」