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妊娠予定はないけど、産めるか不安。産めるカラダとは?

妊娠・出産というと、まだ遠い先の話かもしれませんが、産む産まないに関係なく「産むのに必要なカラダ」について知っておいて損はないはず! “そのとき”が来たら、はたして自分は産めるカラダなの? そもそも、妊娠・出産ってどういうもの? 自覚症状がないまま進むカラダの異常って!? 知らないことだらけの「いつかそのとき」のために、ぜひ女子のみなさんに見ていただければと思います。

いますぐに妊娠予定がない女子でも、将来に漠然とした不安を感じている人は多いようです。そのような場合どうしたらいいのか、不妊治療や生殖医療に携わる片桐由起子先生(東邦大学医療センター大森病院)に聞きます。

◆本当のゴールは、自分自身でしか決められない

「前回もお話ししたように、妊娠に至る道はひとつではありません。漠然と『将来妊娠したくなる日がくるかもしれない』と思うのであれば、一歩進んで、自ら調べて、必要があれば医師に聞けるといいなと思います」

―まずは自分のカラダに関心を持とうということですか?

「不妊治療に携わっていると、たとえば右側の卵巣に治療歴がある方に、『以前治療されたのは右でしたか?』とうかがっても、右か左かどちらだったかすらご本人が覚えていらっしゃらないなんてこともあります。これも、自分のカラダのどこで何が起きていて、いまどうなっているかということに自覚があるかどうか、ということだと思います」

―カラダに自覚を持つ、ということでしょうか。

「たとえば、チョコレート嚢腫という卵巣にできる内膜症にかかったとしましょう。チョコレート嚢腫はすぐに手術をすることもあれば、薬物で治療する場合もあります。つまり、治療方針はひとつではないのです。

本来、ご本人の日常生活にどの程度影響するか、将来の妊娠などを考慮して、いま手術すべきなのか薬物治療にするのかなどを決めるべきなのです。

しかし、患者さん自らが、痛みの程度、貧血があるか、日常生活においてどの程度自分にとって問題なのかを医師に伝えないと、そうしたことが考慮されないまま治療が進む可能性があります」

―つまり、治療とひと口に言っても、将来妊娠したいか、いつ産みたいか、いまつらいからどうしたいといったことで、とられる方針が異なると。だから、いまどの程度治療しておくかプランニングするには、自分自身で判断して、それをお医者さんに伝えていくしかないということですか。

「そうです。自分のカラダをどうするのか、いつか妊娠したいのかということです。いまは調べればいろんな情報が集まりますから、自分でゴールを決めて治療を受ける時代とも言えます」

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