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【医師監修】生後5ヶ月の赤ちゃんの発育目安、 寝返りサインと離乳食のポイント

【医師監修】生後5ヶ月の赤ちゃんの発育目安、 寝返りサインと離乳食のポイント

生後5ヶ月は寝返りができるようになったり、離乳食を始めたりする時期です。ママは赤ちゃんの成長を実感するころですね。赤ちゃんのチャレンジを見守りつつ、この時期の気を付けたい点をまとめてみました。


この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

生後5ヶ月、赤ちゃんはどのくらい成長している?

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生後5ヶ月の赤ちゃんの身長と体重の目安

厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、生後5~6ヶ月未満の赤ちゃんの身長と体重は次のように報告されています[*1]。

・男の子:身長;63.3~69.1cm 体重;6.60~8.71kg
・女の子:身長;61.8~67.6cm 体重;6.17~8.17kg
(いずれも10~90パーセンタイルの値)

このころになると、生まれた直後からの急速な成長がひと息つき、身長や体重の増え方がやや緩やかになります。また、成長に伴い「個人差」が大きくなり、大きな赤ちゃんと小さな赤ちゃんの差が出てきます。

このころの哺乳量と回数は?

授乳は、母乳でも粉ミルクでも、赤ちゃんが欲しがったタイミングで欲しがるだけあげる「自立哺乳」が基本とされています。生後5ヶ月ごろでも、授乳のリズムに沿って赤ちゃんの欲するままに与えて良いとされています。

新生児のころは1日8~10回くらいと頻繁だった授乳も、このころには1日5~6回程度に減ってくる赤ちゃんが少なくありません。一方で、新生児のころと変わらないという赤ちゃんもいます。

粉ミルクの授乳では、発育の個人差や粉ミルクの製品にもよりますが、授乳が1日5回程度であれば、1回200~220mL程度が目安です。回数よりも 1 日に飲む量を中心に考えるようにしますが、1日の目安量に達しなくても赤ちゃんが元気で、体重が増えているならば心配はありません。

睡眠時間

1日の合計睡眠時間は14時間前後。それまでは短時間の睡眠と覚醒を繰り返していた赤ちゃんが、この頃からは6時間程度まとまった睡眠をとるようになります。

また、昼と夜の区別がはっきりしてきます[*2]。この頃から起きている間の運動が活発になる分、睡眠が深くなるのだと考えられます。

生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴

首がすわる

生後4~5ヶ月ぐらいになると、90%以上の赤ちゃんは首がすわってきます[*1]。首がすわると赤ちゃんは自分で頭を動かせるようになり、両手を持って引き起こしたとき、首が遅れずについてくるようになります。

5ヶ月を過ぎても首がすわらない場合は、小児科医に相談してみましょう。

早い子は寝返りができる

生後5ヶ月になると、早い子は寝返りができるようになります。ちなみに、赤ちゃんの発育状況を調べた厚生労働省の調査では、生後6~7ヶ月になると、90%以上の赤ちゃんが寝がえりできるようになる報告されています[*1]。

離乳食を始める子が多い時期

離乳食の目的

赤ちゃんが母乳やミルクなどの液体ではないものを食べることを学び、食べ物をかみ砕く力を育むため、この時期に離乳を始めます。規則的に食べものを口にすることで、生活リズムを整えていく意味もあります。

多くの家庭が5~6ヶ月で始めている

前述の厚生労働省の調査(平成27年度)によると、生後5ヶ月に離乳食を始めた人は40.7%で、これは6ヶ月(44.9%)に続き二番目に多く、生後5~6ヶ月で多くの人が離乳を始めていることがわかります[*1]。

十年前に行われた平成17年度の同調査では、生後5ヶ月で開始した人が46.8%で最も多かったのですが、離乳食スタートのタイミングは少し遅くなったようです。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳開始時期は生後5~6ヶ月ごろが適当としています。

ただ、赤ちゃんの発育・発達には個人差があるのでこの月齢はあくまでも目安で、赤ちゃんの様子をよく観察しながら、赤ちゃんの食べたがっているサインに気がつくように進めるのが大切とされています。

なお、離乳食スタートがこれより早すぎると、赤ちゃんの未熟な胃腸に負担がかかる心配があり、逆に遅すぎると、鉄分が不足して貧血になるなどの心配も言われています。

離乳食はどうやって始めればいいの?

離乳食開始OKのサインは?

首がしっかりすわってきて寝返りができ、5秒以上座れる、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる、食べ物に興味を示しているなどが離乳食スタートのサインです。

「食べ物に興味を示している」ことは、例えばパパやママが食べているものをじっと見つめている、指しゃぶりやよだれを流すことが増える、といったことからわかります。
家族の食事の輪に赤ちゃんも加えて、食べることが楽しいことだと教えてあげるようにしてください。

離乳食の始め方・進め方・与え方、1回量の目安

頻度は1日1回から、味付けは薄味に

離乳食は、まず1日1回から始めます。最初は飲み込むことと舌ざわりや味に慣れることを目指します。離乳食と並行して、母乳やミルクは赤ちゃんが欲するままに与えて構いません。

ただし、離乳食を食べさせた後に母乳やミルクを与えるようにしましょう。離乳食を食べる量が増えるにしたがって、母乳やミルクの飲む量が減っていきます。

味付けはごく薄く、大人の味付けの半分以下にします。あまり濃い味付けだと、赤ちゃんのまだ未熟な腎臓の働きに負担がかかってしまいます。

1日におかゆ1さじから

与える量は、少しずつ増やしていきます。出産5~6ヶ月の頃は、1日1回1さじが目安です。与える食べ物は最初は主食、つまり、ごはんやパン、うどんなどを使い、徐々に副菜(野菜など)、主菜(卵、魚、肉など)を加えていきます。

卵は加熱した黄身から始めていきます。

食べ物の種類は少しずつ増やしていきますが、この時期は好きな食べ物しか食べない子も少なくありません。

なお、離乳食をスプーンで食べさせるとき、スプーンを口の中まで入れないようにしてください。その理由は、スプーンを口の奥まで入れてしまうと赤ちゃんは丸飲みしてしまい、口の前のほうで食べ物を取り込んだり、舌で食べ物を口の奥へ送り込んだみ噛む練習をしながら飲み込むといった効果が削がれてしまうからです。

なるべく同じ時間に与える

初めての食べ物はなるべく午前中に、1種類ずつ与えましょう。

また、離乳食を与える時間はあまりこだわらずに、嫌がる時は無理をせず機嫌のよい時で構いません。

ただし、なるべく同じ時間帯に与え、1日のリズムを作るようにしましょう。午後よりも午前のほうがよいかもしれません。そのほうが消化が活発で、赤ちゃんもおなかがすいていることが多いからです。

固さ・形状の目安と注意点

つぶしがゆからスタート

最初に与える離乳食は、なめらかにすりつぶした、つぶしがゆから始めるのが一般的です。すりつぶした野菜を少し試してみても良いでしょう。慣れてきたら、豆腐や白身魚、卵黄などをつぶしたものを加えましょう。

徐々に徐々に、硬さを固くしていくのがコツです。目安として、生後7~8ヶ月頃に舌でつぶせる固さ、9~11ヶ月頃に歯ぐきでつぶせる固さにし、12~18ヶ月ごろに離乳が完了するようにします。

ハチミツは1歳を過ぎてから

ハチミツは栄養価が高くて体によさそうなイメージがありますが、1歳未満の赤ちゃんに与えると乳児ボツリヌス症という病気にかかる可能性があります。それによる死亡事故も報告されています。ボツリヌス菌が産生する毒素は熱に強いので、加熱調理してあってもハチミツに含まれることがあります。

1歳未満の赤ちゃんにはハチミツを含むものは与えないでください。

離乳食とアレルギーの関係

食物アレルギーの多くは0~1歳に発症している

特定の食品を口にした後に、嘔吐や下痢、血便、皮膚のかゆみやじんましんなどの症状が現れることを、食物アレルギーといいます。食物アレルギーの多くは0~1歳の赤ちゃんの時期に発症します[*3]。

乳児から幼児早期までの主要な原因食物では、鶏卵、牛乳、小麦の割合が高いのですが、食物アレルギーを発症しても加齢とともに良くなり、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多いとされています[*4]。

ただし、離乳食を進めるなかで、食物アレルギーでは?と疑われる症状がみられた場合は必ず医療機関を受診し、アレルギーがあるかどうか診断を受けてから、医師の指示に従って離乳を進めることが大切です。

離乳食スタートのタイミングと食物アレルギーの関係は?

離乳食を始めるのが早いと赤ちゃんがアレルギーになると言われることもありますが、離乳食を始めるタイミングや特定の食べ物を食べさせるタイミングを遅らせたからといって、食物アレルギーの予防効果があるという科学的な根拠はありません。ですから、生後5~6ヶ月ごろから離乳食を始めることが勧められています。

なお、母親が妊娠中や授乳中に特定の食べ物を食べたり避けたりすることも、赤ちゃんのアレルギーを予防する効果が否定されているうえに妊婦さんの栄養状態に対してかえって害があるとされ、勧められていません。

食物アレルギーの赤ちゃんの離乳食の工夫

アレルギーのために食べさせられないものがある場合、かわりの食物を上手にとり入れて栄養のバランスをとりましょう。例えば、卵が無理ならタンパク質は魚や肉、大豆、乳製品などで補う、牛乳が無理ならアレルギー用ミルクを使うといった工夫をします。

また、加工食品を使うときには必ず原材料の表示を確認するようにしましょう。

寝返りのサインと注意すべきこと

寝返り・寝返り返りとは?

赤ちゃんの寝返りとは、あおむけに寝ている状態から左右どちらかの方向にでも腹位(おなかを下にして寝る姿勢)に変わる動きのことです。また、そこから元の姿勢に戻ることを、寝返り返りといいます。赤ちゃんにとって、寝返り返りは寝返りよりも難しい動作です。

寝返りをする一般的な時期は

既に書いたように、生後5ヶ月になると早い子は寝返りができ、生後6~7ヶ月では90%以上の赤ちゃんが寝返り可能になります[*1]。

赤ちゃんが寝返りできるようになったら注意すべきこと

寝返りができるようになると、事故への注意がより必要になってきます。ベビーベッドの柵は必ず上げて赤ちゃんが落ちないようにしましょう。動ける範囲が広がるので、ソファーには寝かせないようにして、また周囲に危険な物を置かないようにしましょう。

さらに、寝返りができても寝返り返りができない時期は、窒息事故に気をつけ、うつぶせのままにならないように注意してください。

まとめ

生後5ヶ月は赤ちゃんが新しいことを始めたり、その準備をし出したりする時期。ママやパパにとっては我が子の日々の成長を見るのが楽しい時期でもあります。赤ちゃんの成長を上手にサポートしてあげましょう。

(文:久保秀実、監修:ドクター名:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf
[*2]厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班「未就学児の睡眠指針」
https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf
[*3]日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2012ダイジェスト版」
http://www.jspaci.jp/allergy_2016/index_sp.html#page-04
[*4]厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」33p
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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