【医師監修】生後2ヶ月の赤ちゃんの成長と特徴、できることは?

【医師監修】生後2ヶ月の赤ちゃんの成長と特徴、できることは?

新生児の時期を経て、気が付けば赤ちゃんは生後2ヶ月に。この時期、どれぐらいまで大きくなり、どのような成長が見られるのでしょうか? 生後2ヶ月からできるようになることは? ここでは、生後2ヶ月の赤ちゃんの発育や生活について紹介しています。


生後2ヶ月の赤ちゃんの様子

生後2ヶ月頃の赤ちゃんの成長に微笑む女性
Lazy dummy

※画像はイメージです

生後2ヶ月は、外の生活に慣れ始めた頃。授乳・ねんねを繰り返し、どんどん大きくなっていきます。まずは、この時期の赤ちゃんの様子や発育についてご紹介します。

この頃の赤ちゃんの身体は、骨が目立たないほどぽっちゃりと丸い体型になるのが特徴。手首や足首のくびれには、大きなシワが目立ってきます。成長にしたがって、少しずつ筋肉もついてきます。そのため、首を左右に動かしたり手足を上げたりするアクションが目立ってきます。寝かせると手足をバタバタさせる赤ちゃんもいます。

この時期には顔の前に手を持ってきて、じっと見つめる動作や指しゃぶりがよくみられるようになります。これは、手や指が自分自身の身体の一部であるということを実感するための大事な動作。無理に止めさせる必要はありません。あくまでも成長のためのものであると考えましょう。

身長・体重はどれぐらい?

生後2ヶ月の赤ちゃんの身長や体重の目安として、厚生労働省の調査による発育曲線が母子健康手帳に記載されています。平成22年の調査では、生後2~3ヶ月の身長は男児で54.5~63.2cm、女児で53.3~61.72cm、体重は男児で4.41~7.18kg、女児で4.19~6.67kgです(3~97パーセンタイル※)[1]。個人差・男女差は多少ありますが、体重が平均して1日に25g程度増加していれば問題ないでしょう。

※パーセンタイル:計測値の統計的分布の上で、小さい方から数えて何%目の値はどれくらいかという見方をする統計的表示法。50パーセンタイルが中央値となる

授乳・ミルクの量や回数

口の周りの筋肉が発達してくる生後2ヶ月の赤ちゃんは、母乳を飲むのも上手になり、授乳にかかる時間もだんだん短くなってきます。飲む量は身体の大きさによって差がありますが、上記にも述べたように体重が平均して1日25g以上増加してるようであれば、栄養は足りていると考えてよいでしょう。

授乳間隔は1時間~3時間おき、授乳回数は、1日7~8回以上、また欲しがる時にあげましょう。個人差がありますが、1回の授乳時間は左右各10分以上で30分を超えないようにしましょう。母乳をまとめて飲めるようになるため、長時間眠ってくれる赤ちゃんもいるでしょう。4時間~5時間ほど眠り続けていても、無理に起こして授乳をする必要はありません。

完全ミルク哺育の場合には、ミルク缶に記載されている量を目安に進めます。この時期は食欲が旺盛で、ミルクをたくさん欲しがるようになることもあります。量に関して不安があれば健診や小児科で相談しましょう。

母乳とミルクの混合から母乳のみに移行する場合には、徐々にミルクの量を減らしていきます。生後1ヶ月~生後2ヶ月の間は、赤ちゃんの体重に気を付けながら1日のミルクの回数を1~2回ほどにして様子をみましょう。

ウンチの色・形・回数

この時期の赤ちゃんの便の状態は、母乳を飲んでいるかミルクを飲んでいるかによって異なります。母乳哺育の場合には、水っぽくやわらかい便になりがちで、1日の排便回数は、7~8回ほどです。ミルクの場合は、やや硬めのウンチで、回数も1日2~3回と母乳を飲んでいる子よりも少なめになります。

ただし、排便回数にも個人差があり、1日に1回、2~3日に1回しか排便のない赤ちゃんもいます。排便回数よりも、便そのものの状態をチェックすることが大切です。

生後2ヶ月の赤ちゃんの睡眠

ぐっする眠る生後2ヶ月に成長した赤ちゃん
Lazy dummy

生後2ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は、個人差はあるものの1日当たり14~20時間が目安となっています。この時期の赤ちゃんの睡眠には、どのような特徴があるのでしょうか?

睡眠時間のリズムは徐々につき始める

生後2ヶ月になると、睡眠時間のリズムが徐々についてきます。個人差はありますが、午前か午後のどちらかしか眠らない赤ちゃんもいますし、午前と午後どちらとも寝ている赤ちゃんもいます。

昼夜が逆転している赤ちゃんは、睡眠リズムの安定を促すためにメリハリのある生活を心掛けてあげましょう。例えば、朝や日中にはできるだけ日差しを浴びるようにし、夜になったら部屋を暗くするだけでも効果はあります。

夜泣きの原因は?

生後2ヶ月からは夜寝る時間が長くなる一方で、夜泣きしてなかなか寝ることのできない赤ちゃんも多くなります。

夜泣きの原因ははっきりとは解明されていませんが、お腹がすいている、快適な睡眠の環境が妨げられている、睡眠サイクルが乱れているなどの理由から、夜泣きをしてしまうこともあります。お腹が空いている場合には、授乳して空腹を満たしてあげます。また、寝る前に母乳やミルクがたくさん飲めるように授乳サイクルを見直すことも大切です。

部屋の灯りやテレビの音などの刺激によって快適に眠れていない可能性も。赤ちゃんが寝ている部屋では光や音を発するものは消し、落ち着いた環境のもとで寝かせてあげるようにしましょう。

昼夜が逆転して睡眠サイクルが乱れている状態は、この時期の赤ちゃんに少なくありません。日中と夜でメリハリのある生活を心掛けましょう。

うつ伏せに注意

この時期に寝返りすることはまだ難しいのですが、寝返りできそうな様子をみせることはあります。そこで注意しておきたいのが、うつ伏せ寝です。長時間うつ伏せの状態にあると、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息など命にかかわる事故の原因となります[2]。赤ちゃんが頻繁にうつ伏せになってしまう場合には、十分に気を付けてください。

生後2ヶ月で出来るようになること

いろいろなものに興味を示す生後2ヶ月に成長した赤ちゃん
Lazy dummy

この時期、見た目以外にも、五感の発達からいろいろなことが出来るようになっていき、行動面での変化や成長がみられます。次は、生後2ヶ月ごろから出来るようになることについてご紹介します。

物を目で追う

赤ちゃんの視力は、生後2ヶ月で0.01くらいです。これが、生後3ヶ月になると0.02~0.03程度までに発達します。視力の発達に伴い、周りの物に興味をもつようになり、目の前で何か物が動いたりすると目で追ったり、あやすと笑ったりするようになります。

手足を活発に動かす

この時期には、筋肉も徐々に発達していき、運動する力も身についてきます。手足の動きも活発になり、バタバタして布団を足で蹴るような動作もみられます。

【助産師解説】モロー反射ってなに?動きや時期、発生パターン、てんかんとの違い

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クーイングを始める

泣くだけだった赤ちゃんが、泣く以外で声を発するようになるのもこの時期からです。機嫌のよい時などに「あ~」「く~」といった声を発し、これを「クーイング」と呼びます。クーイングが始まったら、ママやパパが返事をしてあげることもコミュニケーション能力を育てるためには大切です。ぜひ、相手をしてあげましょう。

よだれが出てくる

表情が豊かになってきて口を動かすことも多くなってきます。そのため、よだれが出ることも多くなります。

予防接種

生後2ヶ月になると予防接種を受けられるようになります。子供が受けるワクチン接種の回数は、合わせて15回以上。赤ちゃんは生後6ヶ月頃からママから受け継いだ抗体が減ると言われており、それまでに6~7種類のワクチンを受けておくことが望ましいとされています。

生後2ヶ月からは、インフルエンザ菌b型*(ヒブ)、肺炎球菌、B型肝炎のほか、任意接種でロタウイルスのワクチン接種も可能になります。同時接種で一度にまとめて受けられるものもあるので、内容や順番を考えて計画的に受けるようにしていきましょう。

*インフルエンザ菌は呼吸器や中耳に感染する細菌の1種で、過去にインフルエンザの病原菌と考えられた歴史があることからインフルエンザという名称が付けられているが、インフルエンザの病原菌ではない。インフルエンザの病原体はインフルエンザ・ウィルスである。

生後2ヶ月の赤ちゃんとの生活や遊びのコツ

ママと楽しそうに遊ぶ生後2ヶ月に成長した赤ちゃん
Lazy dummy

ママやパパにあやしてもらうことが分かってくるこの時期、自分のことだけでなく周囲に対して興味を示すようになります。積極的に遊びやお散歩を楽しみましょう。次は、生後2ヶ月の赤ちゃんとの遊び方・お散歩の仕方についてご説明します。

赤ちゃんとの遊び方

生後2ヶ月頃になると、音や動きに敏感になります。おもちゃを与えるのであれば、ベッドメリーや目の前で動くおもちゃがお勧めです。カラフルなデザインのスカーフなどを目の前でヒラヒラさせてみるのもよいでしょう。

散歩を楽しむ

散歩で外気浴を楽しみましょう。最初は5分ぐらいの短時間から始めて、徐々に時間を延ばしていきます。気候のよい日の、午前中や午後の早い時間帯などに散歩をして、赤ちゃんに外の雰囲気を感じさせてあげましょう。外出することで、ママも気分がリフレッシュしますね。

ただし、外出することで病気をもらうリスクもあります。お出かけの際には、混雑しない時間帯を選ぶなど、人混みを避けることを意識しましょう。

まとめ

生後2ヶ月の赤ちゃんは、まだ首がすわっていない状態ではあるものの、見た目がたくましくなってきます。また、手足をバタバタ動かしたり表情が豊かになったり、周囲の物に反応するなどと感情を出すようになります。ママもパパも育児がより楽しくなることでしょう。

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記事を監修してくれた<梶梅輝之先生>プロフィール

この記事の監修ドクター
向洋こどもクリニック 梶梅 輝之先生
川崎医科大学 卒業後、広島市立 舟入病院小児科部長を経て向洋こどもクリニックを開院。子供の病気の診療や予防はもちろんのこと、心身の健全な発達を支援し、ご家族の皆様と子供の成長をともに喜び合えるクリニックにして行きたいと考えています。
http://www.mndcc.jp/index.html

参考文献
[1]厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について」
[2]厚生労働省「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.06.18)

※記事の修正を行いました(2019.06.07)

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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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