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【助産師解説】新生児が夜泣き⁉ 夜泣く原因と対策<ママ体験談>

【助産師解説】新生児が夜泣き⁉ 夜泣く原因と対策<ママ体験談>

生まれてすぐの赤ちゃんは眠る時間がこま切れで、3~4時間に一度は夜でも目を覚まして泣きます。これはいわゆる「夜泣き」とは少し性質が違います。新生児が夜に泣く原因と対処法について、助産師さんに解説してもらいました。


この記事の解説助産師
佐藤 裕子先生
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

新生児の頃、赤ちゃんは夜に泣いていた? ~ママ体験談~

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生まれたころから夜はよく泣いていました。1人目の子のときは、信じられないくらい鳴き声が恐怖でした。出産が長時間でへとへとなところから始まった赤ちゃんとの生活で、「頼むから自由に寝かせてほしい!!」と願っていました。私も寝れなくて身体が疲れきっていたので、添い乳でなんとかごまかすことが多かったです。2人目のときは、泣いても落ち着いて対応ができました。(40代、長男9歳・長女6歳、会社員)
うちは2人とも、生まれてすぐの新生児のときから夜間の泣き対応が始まりました。基本的にお腹が空いて大声で泣いていました。タイミング的には、寝る前の授乳から4〜5時間経った頃だったと思います。その後、夜の間に2度3度と起こされるので、日中とても眠かったです。長男は3ヶ月ごろ、長女2ヶ月ごろに収束しました。(30代、長男7歳・長女3歳)
新生児の頃は2~3時間おきに起きて泣いていました。授乳以外に、ぎゅっと抱きしめたり、おでこをくっつけたりしていたら、泣き止んでまた眠ってくれることもありました。2歳の今、また夜泣き復活中ですが、今は夜泣きというか夜叫び(?)で、どうやら寝ぼけているようです。(40代、長男2歳、会社員)
生まれて1ヶ月は夜の壮絶な泣きに悩まされました。ミルクをあげてもおむつを替えても泣き止まず、3時間くらいあやし続けたこともあり、あの頃は精神的につらかったです。その後はずっと朝まで寝てくれるようになり、かなり楽でした。(30代、長男2歳、会社員)
生後2週間目ぐらいから、1ヶ月間ほどありました。背中センサーが激しく、布団に置くと泣いてしまうので、抱っこした姿勢を維持しながらソファに寄りかかり就寝することもありました。(30代、長女8歳・次女5歳、会社員)

※マイナビウーマン子育て調べ 調査日時:2019年3月1日~3月7日

新生児でも夜泣きはあるの? 夜に泣く原因

産後のママは疲れているので、せめて夜はぐっすり眠りたいですね。でも、赤ちゃんが泣くと、そうもいきません。そこで、赤ちゃんの泣く原因を知れば、対策が立てられるかもしれません。新生児にも夜泣きはあるの? そもそも夜泣きとはどういうもの? 赤ちゃんが夜に泣く原因をみていきましょう。

夜泣きとは? 原因と主な時期

一般に「夜泣き」とは、空腹やおむつの汚れなど、はっきりした理由がないのに、赤ちゃんが夜間に目覚めて泣き続けることを指します。

「夜泣き」の医学的な定義はありません。睡眠の研究では、生後半年過ぎたあたりから質のよい睡眠がとれない「睡眠障害」があらわれることが知られており、夜泣きも睡眠障害のひとつという考え方があります 。
日本では7~9ヶ月過ぎたあたりから「夜泣き」が多いと言われており、その要因として、体内時計・睡眠サイクル調節が未発達であることや、同室で寝るなどの育児環境、生活リズムなどが関係しているとみられています。

新生児の睡眠ってどんなかんじ?

生後1ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、昼夜に関係なく1回に2~3時間、1日に15~20時間ぐらい眠ります。これは、赤ちゃんの体内時計が未発達なためで、成長につれ、昼起きて夜は寝るという大人型の睡眠リズムに近づいていきます。夜に睡眠が集中し始めるのは、個人差はありますが生後3~4ヶ月頃からで、夜の睡眠が定着するのは1歳に近くなった頃です。

また、赤ちゃんは眠りのメカニズムも不安定です。
睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があり、これを交互に繰り返しています。成人でおおよそ90~120分周期でノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返し、割合はおおよそノンレム睡眠8に対し、レム睡眠2です。
新生児はこれが50分周期で、脳が起きている状態のレム睡眠が約5割と長いうえ、大人と逆で寝入り端(ばな)にレム睡眠がきます [*1]。こうしたことから、新生児はちょっとした刺激でも目を覚ましやすく、昼夜に関係なく、目を覚まして泣くことが多くなります。

新生児が夜に泣くのは「夜泣き」とは違う?

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言葉を話せない赤ちゃんが泣くのは、周りの人に自分への注意をひきつける「SOS」のようなもの。お腹がすいた、暑い・寒い、痛い、おむつが濡れたなど不快感を知らせるためです。
胃や腸も小さく未発達な新生児は、頻繁にお腹がすいたりして泣きますが、これは夜だからというより、昼間と同じように理由があって泣いています。「理由がある」というのが、夜泣きと違うところですね。

おむつが汚れたのかな? おっぱいかな?など泣いている理由を考えて対処してあげることが大切です。情操が発達してくると、自分は目が覚めたのにママもパパも眠っていて、かまってくれないのが不安で泣く、ということもあります。

赤ちゃんが泣き続けるときの対策は?

授乳もして、おむつも替えてさっぱりしたはずなのに、泣きやんでくれない……こんなとき、「こっちが泣きたいよ~」と思ったママも多いはず。赤ちゃんが泣き続ける理由がわからないとき、どんなことをしたらよいのか、いくつかの対策をあげてみます。

まずは授乳やオムツ交換などをためして

まずは、赤ちゃんが何をしてほしいといって泣いているのか、思いつくことを試してみましょう。定番の授乳やおむつ替えのほか、授乳して間もなければゲップを出させてみる、暑いようなら着ているものを変えたり、かけ布団を薄いものにするなど、不快感を取り除くようにします。

お腹の中にいたときのような環境を作ってあげる

もうひとつ大切なのは、赤ちゃんに安心感を与えてあげることです。
中でも最も効果的な方法には「抱っこ」があります。赤ちゃんはママの声が大好きなので、やさしく声をかけながら抱っこしてみましょう。体を軽くゆらゆら揺らしたり、背中をさすったり、軽くぽんぽん叩いてみるなど、試すといいでしょう。
また、お腹の中にいたときに近い状態も安心感を与えられます。おくるみやバスタオルに包んで、手足が動かないようにして抱っこするのもよいでしょう。胎内で聴いていた音に近いといわれる、レジ袋をクシャクシャさせる音や、妊娠中によく歌っていた歌が効果的だったというママの話もよく聞きます。

何をしても泣きやまないときは一度そばを離れてみる

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思いつくことは全部やってみたのに泣きやまず、ママの心がイライラして、精神的に追い詰められてしまうときは、思い切って赤ちゃんを安全な状態で寝かせたまま、しばらくその場を離れてみます。

長時間泣かれたのでは、ママもへとへと、イライラしてしまいますので、少し気分転換して、気持ちを落ち着かせてみましょう。赤ちゃんから離れ、30分前後を目安に、テレビを観たり、飲み物を飲んだりしてリラックスしてから部屋に戻り、声をかけてあやしてみましょう。赤ちゃんも泣き疲れて眠くなっているかもしれません。

赤ちゃんが泣きやまないときの心構えと注意点

「何をしても泣きやまないのは、私の育児がへただから?」などと、自分を責めたりしていませんか? そんなことはありません。赤ちゃんが泣くのは、ママのせいでも、赤ちゃんのせいでもないのですから。

赤ちゃんは泣くのが仕事と割り切る

これまでの研究では、親の接し方に関係なく、赤ちゃんは生後2ヶ月までに「泣き」のピークを迎え、その後は徐々に泣く時間が減っていくことがわかっています。つまり、この時期は、何をしても泣きやまない、泣くのが仕事といってよいでしょう。
ですから、泣きやまなくても自分を責めたり、罪悪感をもつ必要はありません。

また、赤ちゃんの泣く頻度・時間、泣き方には個人差があります。1日に10回以上泣く子もいれば、1回以下という子も、夜に長泣きする子もいるのです。これもその子の個性と割り切るようにしましょう。

決して、自分が悪いとか、赤ちゃんがおかしいと思わず、泣いて当たり前と気楽に構えましょう。無理やり泣きやませようとして、強く揺さぶったりすると「乳幼児揺さぶられ症候群」のような危険な事故につながります。これは、赤ちゃんのやわらかい頭が揺さぶられ、脳に損傷を与えてしまうものです。

一人で抱え込まず、パパや身近な人に頼ろう

「赤ちゃんが泣くのは誰のせいでもない」ということを、パパや、おじいちゃんおばあちゃんなど周りの人にも理解してもらい、「泣き」の時期を乗り切れるよう協力してもらいましょう。

夜間のミルクやおむつ替えはパパとの交代制にしたり、寝不足が続かないよう、家事を分担してもらったりしましょう。泣きやまないときに夜のドライブで近所を一周するのも、効果があるかもしれません。大切なのはつらい気持ちを一人で抱え込まないこと。パパや身近な人に話し、一緒に工夫してこの時期を乗り切りましょう。

どうしてもつらいときは小児科医や行政の育児相談窓口でアドバイスをもらうのもよいでしょう。肝心なのは、ひとりで我慢しすぎないことです。

まとめ

生まれてすぐの赤ちゃんは短い周期で寝る・起きるを繰り返しているので、夜中に起きて泣くのは自然なこと。授乳やオムツの交換などをためし、それでも泣きやまないときは抱っこやスキンシップなどで安心させてあげましょう。何をしてもダメなときは、一度そばを離れてみるのも方法のひとつ。赤ちゃんは泣くのが仕事と割り切り、気持ちを大きく持って対応しましょう。パパや身近な家族にも応援を頼み、決して一人で抱え込まないでくださいね。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]茨城県・茨城健康科学センター「いばらき睡眠プログラム 保健指導の手引き」
http://www.hsc-i.jp/05_chousa/doc/suimin_program/no5.pdf
厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない 泣きへの理解と対処のために」

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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