「聞き及ぶ」とは? 意味や敬語での使い方・例文、言い換えも紹介
「聞き及ぶ」の類語・言い換え表現
「聞き及ぶ」は前述のように、「すでに話を聞いている状況である」と伝える言葉です。ここでは「聞き及ぶ」の言い換え表現を紹介します。相手やシーンによって使い分けましょう。
(1)「伝え聞く」
「聞き及ぶ」に近い表現が「伝え聞く」です。第三者から情報を伝えられた、うわさで知ったということを意味するもので、「聞き及ぶ」よりも少しラフに使えます。
「伝え聞くところによると△△だそうですね」「○○について、伝え聞いております」などのように使用します。
(2)「承る」
「承る」は、「伝え聞く」「受ける」「聞く」「引き受ける」の謙譲語です。
「すでに用件を承っております」「日程変更について承っております」など、相手からの要望を聞いて、それを受け入れたという表現をする際に使いやすい言葉です。
(3)「拝聴する」
「拝聴する」は「謹んで話を聞く」という意味で、「聴く」の謙譲語です。「聞き及んでおります」よりも、さらに丁寧な敬語表現をしたい時におすすめです。
相手に対してへりくだった表現であり、お客さまや社長など目上の人から話を聞いている旨を、他の誰かに伝える際に使います。例えば「社長からその件は拝聴しております」などの表現があります。
(4)「小耳に挟む」
「小耳に挟む」という表現は、詳しい情報までは知らないものの、人づてに情報を聞いて部分的に知っている時に使う表現です。
どちらかといえば立場が近い相手に使う表現であり、カジュアルに使える言葉としておすすめです。
(5)「お聞きになる」
「お聞きになる」は「聞く」の尊敬語で、自分ではなく「相手が」知っている場合の言い換えに使えます。
「○○の件はお聞きになりましたか」などの形で使用します。なお「お聞きになられましたか」としてしまうと、二重敬語になるので避けましょう。
「聞き及ぶ」は、人づてですでに知っていると伝える表現
「聞き及ぶ」は「聞き及んでおります」という敬語の形で使われることが多いです。
主に目上の人に対して、すでに知っているということを伝える丁寧な言い方であり、ビジネスシーンでもよく使われます。
「聞き及ぶ」の表現を、さまざまな場面で役立ててみてはいかがでしょうか。
(にほんご倶楽部)
※画像はイメージです
※この記事は2024年04月15日に公開されたものです