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キング化現象とは? 意味・由来・蛇化現象との違いを解説

にほんご倶楽部

「キング化現象」という言葉を聞いたことはありますか? よく耳にする「蛙化現象」や「蛇化現象」とは何が違うのでしょう? 本記事では、「キング化現象」の意味や由来、その具体例について解説します。はやりの言葉やSNSに興味がある人は必見です。

SNSを中心に広まった「キング化現象」という言葉。「聞いたことがある」という人も多いのではないでしょうか。

しかし、言葉は知っているけれど、具体的には分からないという人もたくさんいらっしゃいますよね?

そこで今回は、「キング化現象」の意味と由来を解説。また、具体例も併せて紹介していきます。

キング化現象の意味と由来

それではまず、キング化現象の意味と由来を見ていきましょう。

意味

「キング化現象」とは、よく耳にする「蛙化現象」と真逆で、好きな人が何をしていても「面白い」と感じる現象のことを指します。

本来であれば「恥ずかしい」「かっこ悪い」と感じるような言動でも、相手への好意が強いために全て笑いに消化できるのです。ある意味、好きな人への愛情の表れといえるかもしれません。

由来

「キング化現象」は、TikTokで生まれた言葉だといわれています。

王様(キング)は誰からも否定されない、何をしてもあがめられるということが由来になっているそう。

どれだけダサい言動をしても肯定してしまう状況から、好きな人のことを「キング」に当てはめているのです。

キング化現象の具体例

では、キング化現象は具体的にどのような場面で起こるのでしょうか? 以下で詳しく紹介します。

(1)走り方がダサくても面白い

例えば、「待ち合わせ場所に急いで来てくれた」「仕事が忙しく走り回っていた」などで相手の走る姿を見ることもあるでしょう。

その時に走り方が独特だったら、気になってしまいますよね? 中には、それで気持ちが冷めてしまう人もいるかもしれません。

しかし、キング化現象が起きているとそのダサい姿すらも「面白い」に変換されます

他にも、「足が遅い」「走っている時に転んだ」という場面で、キング化現象が起こることもあるようです。情けない姿を見せても相手が笑ってくれたら、少し心が救われますよね。

(2)私服がダサくても面白い

好きな人にはおしゃれであってほしい、と思う人は少なくありません。

例えば女性の場合、仕事関係で出会った男性なら、相手のスーツ姿しか見たことないままデートの約束をすることもあるでしょう。そこで初めて彼の私服姿を見て幻滅してしまった……という経験がある人もいるはず。

しかし、そんな場面で私服のダサさすら面白くて愛おしいと感じられたのなら、キング化現象が発生している証拠です。

(3)鼻毛が出ていても笑い飛ばせる

好きな人の鼻毛が出ていたら、身だしなみに気を使えていないと感じる人が多いのではないでしょうか。中には、それだけで異性としての魅力を感じられなくなってしまう人もいるかもしれません。

しかし、キング化現象では、これすらも面白いと感じられる要素になります。

また、鼻毛が出ていることを相手に指摘するのは少々勇気がいりますが、キング化現象が起きていると「鼻毛出てるよ、そんなとこも最高だね(笑)」と笑い飛ばせてしまうのです。

言われた側は恥ずかしいかもしれませんが、心を許し合えるカップルになれそうですね。

(4)ボケてすべっている姿も面白い

恋人を含め仲間同士でしゃべっている際に、相手がボケたにもかかわらず、すべってしまうこともありますよね。

本人含め周囲が少々気まずさを感じている中でも、キング化現象が起きていればそんな光景すら面白く感じます。

それだけではなく、「今の発言面白かったのに、なんでみんな笑ってないの?」と、相手の発言も含めて全てがツボにハマってしまうこともあるようです

(5)自分の姿を必死で探している姿が面白い

恋人が必死になっている姿に、羞恥心を感じたことはありますか?

例えば、「待ち合わせ場所で自分を探してキョロキョロしている」「フードコートで自分の姿を必死に探している」といった姿を見て、気持ちが冷めてしまうという人は少なくないようです。

しかし、そんな姿も面白いと思えるのがキング化現象。人によってはマイナスになってしまうポイントでも、笑いに変えられるのはある意味幸せなことなのかもしれません

蛙化現象や蛇化現象との違い

キング化現象と似た言葉に「蛙化現象」や「蛇化現象」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

それぞれの意味を解説します。

(1)蛙化現象は相手に嫌悪感を抱くこと

「蛙化現象」とは、好きな人に思いが届いた途端に相手への興味がなくなってしまったり、気持ち悪く感じたりしてしまう現象のことをいいます。

しかし、最近では意味合いが少し変化し、「好きな人のふとした言動で恋心が冷めてしまう」という形で用いられることも。キング化現象とは真逆の状況だと考えていいでしょう。

例えば、「好きな人が改札に引っかかっていた」という場合に、キング化現象では「面白い」と感じるのに対し、蛙化現象では「気持ち悪い」と感じてしまうのです。

(2)蛇化現象は相手の言動が全ていとおしく感じること

「蛇化現象」はキング化現象と少し似ていますが、キング化現象では「面白い」と感じるのに対して、蛇化現象では「きゅんとする」という違いがあります

例えば、好きな人の走り方がダサくても「かっこいい!」「かわいい!」と感じるのが蛇化現象。

これは「獲物を丸のみする蛇」の姿に照らし合わせ、相手の全てを飲み込んで受け入れるというところに由来しているようです。まさに、恋は盲目ですね。

キング化現象とは好きな人の言動が全て面白く感じること

相手の全てを受け入れられるキング化現象。相手の良い部分も悪い部分も好意的に捉えることができるのはとてもすてきなことですよね。

また、キング化現象が起こることで、2人の間に笑顔が生まれる機会も増えるはず。心を許し合える居心地の良い関係構築にもつながるでしょう。

完全なキング化現象は難しくとも、何事も笑いに変えることを意識すれば、楽しいお付き合いがかなうかもしれませんよ。

(にほんご倶楽部)

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※画像はイメージです

※この記事は2024年03月01日に公開されたものです

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