蛇化現象とは? 意味や由来&蛙化現象との違いを解説
「蛇化現象」という言葉を聞いたことはありますか? 「蛙化現象」との違いや、なぜ蛇なのか由来が気になりますよね。今回は「蛇化現象」の意味とその具体例について、恋愛コラムニストの神崎メリさんに解説してもらいます。
皆さま、今話題の「蛇化現象」についてご存じですか? よく耳にする蛙化現象(かえるかげんしょう)ではありませんよ? よく漢字を読んでください、まさかのヘビなんです!
一見、怖そうに聞こえるかもしれませんが、恋をする人なら「あるある」と共感できるポイントがたくさんあるでしょう。 そしてこの現象をコントロールすることで、恋愛を良い方向に導けるかもしれません。
今回は恋愛界のニューワード、「蛇化現象」について解説していきます。
蛇化現象の読み方や言葉の意味
「蛇化現象……? 蛇ににらまれた蛙とか……?」というように、「蛇」と聞くと怖いイメージが先行してしまうという人もいるのではないでしょうか。でも、この言葉にそのような解釈は含まれていません。
蛇化現象は「へびかげんしょう」と読み、「相手のことを全て肯定しちゃうほど大好き」な状態のことを指します。
女性であれば、男性のおっちょこちょいな部分や抜けている部分に対して、「ダッサw」「カッコ悪!」と冷めた目線で見てしまうようなことでも、蛇化現象が起きていると「もう、そういうところもかわいいんだから〜♡」とキュンキュンしてしまうというわけです。
なぜ蛇? 蛇化現象の語源・由来
蛇化現象という言葉は、TikTokのカップルクリエイターである「こちゃもちゃ」がつくったといわれています。
カッコつけなくてもお互いのありのままを愛することができる関係の人はいるんだよと、ポジティブなイメージで「蛇化現象」という言葉を発信しているそうです。
どんなダサい行動であろうとも好きな人のことは良く見えてしまい、「食べちゃいたいくらい全部大好き♡」と受け入れる姿を、獲物を丸のみする蛇に例えているのでしょう。
蛙化現象との違い
よく知られている「蛙化現象」は、好きな人が振り向いてくれた瞬間に「なんか違う……」「え、気持ち悪いかも……」と嫌悪感を抱いてしまうことを指します。
しかし、「蛇化現象」は好きな人を全肯定しちゃっている状態です。「もう全部好き! あなたが正義!」と好意がさく裂します。
頭の中で膨らんだ相手への理想を、さらに美化させてしまう傾向があるのです。ある意味で現実(リアルな相手)を直視できていないともいえるのかもしれませんね。
蛇化現象の具体例
ここまで読んでもまだピンと来ない方、好きな人ができて「恋は盲目」状態になったことはありませんか? それがまさしく蛇化現象です。
ここからは具体例を挙げていきますので、恋人に対してこんな感情になったことがないか思い出してみてください。
(1)寝顔が変でもいとおしい
人間が一番無防備な状態である、寝顔。恋人が口をポカンと開け、寝息を立てながら体をボリボリかくこともあるかもしれません(時にはオナラも……)。
それでも「かわいい〜! こっそりキスしちゃお♡」と相手のことをいとおしく感じるのは、まさに蛇化現象といえるでしょう。
(2)チャック全開で登場してもいとおしい
例えば、デートの待ち合わせ先に登場した彼のチャックが全開! なんてシーンを想像してみてください。人によってはここで一気にドン引きして冷めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、蛇化現象なら「意外と抜けてるところあるんだ〜♡」と彼のことをかわいらしく感じることでしょう。
(3)つじつまが合わないことでも肯定してしまう
ここまで紹介してきた蛇化現象はほほ笑ましいものですが、度がいきすぎてしまうと、現実を直視できないという弊害が起こります。
例えば、相手のつじつまの合わない発言に対して、「嫌われたくないからうそをついているのかもしれない」と勝手にポジティブ変換をしてしまうことも。
(4)暴言も相手の個性だと解釈してしまう
明らかに暴言を吐かれるなど、雑な扱いをされているのに「繊細な人なの、でもああ見えて優しいところもあるの♡」と良い方向に解釈してしまうこともあるかもしれません。
蛇化現象の直し方
蛇化現象がエスカレートすると、相手に対して盲信的になってしまうことがあります。
明らかにひどい仕打ちをされているのに、「でもいいの、そういう人だから♡」と受け入れてしまう。そうして相手の間違った行動を肯定し続けた結果、どんどん雑に扱われるようになり、相手を「おクズ様」にしてしまう可能性があるのです。
恋人と健全な関係を育むためには、“ありのままの相手を愛すること”と“不快なことには毅然と対応する”ことの線引きをきちんと引いていないといけません。
食べちゃいたいくらいいとおしい相手を「おクズ様」に変貌させてしまわないよう、これから紹介する蛇化現象のコントロールの仕方を身に付けておきましょう。
(1)溺愛ワードは控える
「かわいい〜♡」「大好き♡」「もう、食べちゃいたい!」こんな言葉を恋人に浴びせてはいませんか?
溺愛ワードは言えば言うほど、愛が加速して周りが見えなくなっていく可能性が高いので要注意です。言葉に出しすぎず、心の中で萌えましょう。
(2)甘やかしすぎない
恋人がいつも遅刻をする。約束を破った。そういうだらしない姿にすら「もうしょうがないんだから♡」と甘やかしてはいませんか?
嫌味っぽくなく、サクッと「そういうの困るし、嫌だよ」とちゃんと伝えましょう。社会的にダメな一面を肯定して甘やかすことは、相手のためにはなりません。
(3)状況を客観視する
恋は盲目、あばたもえくぼ。蛇化現象になってしまうと、うそや暴言なども許してしまうとう人もいるかもしれません。でも、少しでも違和感がある時は立ち止まって考えるべきです。
そんな時におすすめなのが、自分の状況を親友に置き換えること。「親友からこの相談をされたら、なんてアドバイスするかな?」と客観視してみると、冷静な判断がしやすくなるでしょう。
(4)自分の時間を大切にする
蛇化現象になりやすい人は、恋愛に依存してしまいがちな傾向があります。2人の世界にどっぷり漬かってばかりいると、視野が狭くなり、相手のことも自分のことも冷静な判断ができなくってしまう可能性が高いでしょう。
まずは、自分の時間と恋人との時間にメリハリをつけて過ごすことを意識してみてください。
蛇化現象とは好きな人を全肯定すること
蛇化現象をコントロールできるようになると、恋愛は良い方向に進むはずです。ありのままの相手を受け入れて接することは、お互い一緒にいて居心地の良い関係でしょう。
しかし、全肯定しすぎて甘やかしてしまうと、自分も相手も良くない方向に進んでしまうかもしれません。ですので、蛇化現象をコントロールして恋人のありのままを受け入れつつ、良くないことはきちんと伝えられるような人になってくださいね。
恋愛はメリハリが大切。それが“丸のみしちゃいたいくらいいとおしい彼氏・彼女”でい続ける秘訣ですよ♡
(神崎メリ)
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※この記事は2023年08月04日に公開されたものです