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「信用」「信頼」の違いとは? 意味や使い分け、言い換え表現を解説

にほんご倶楽部

信用と信頼。どちらも信じるという意味ですが、細かいニュアンスに違いがあります。正確な意味や使い分け方について解説します。

「信用」と「信頼」。

ビジネスなどでよく使う言葉ではありますが、「信用」と「信頼」はどう違うの? どう使い分けるの? と言われると、答えに悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

この記事では、意味の違いや、どの場面でどちらの言葉を使うべきなのかを解説します。

「信用」と「信頼」の違いとは

「信用」と「信頼」、どちらの言葉も対象のことを「信じている」という部分では同じだといえます。

しかし、端的に言うと、「信用」は客観的に判断する根拠があって信じること、「信頼」は主観的な判断で信じること、という判断基準の違いがあります。

具体的にいうと、「信用」と「信頼」はそれぞれどのようなシーンに適しているのでしょうか。言葉の意味をひも解くと共に、使い分けをチェックしていきましょう。

「信用」は数値やデータなど物理的要因が絡む時

まず、「信用」という言葉の意味を詳しくみていきます。

しん‐よう【信用】
読み方:しんよう

1.確かなものと信じて受け入れること。「相手の言葉を―する」

2.それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。「―を得る」「―を失う」「―の置けない人物」「店の―に傷がつく」

出典:『デジタル大辞泉』小学館

2の項目に注目してみると、「信用」とは、何か具体的な判断材料があった上で、対象を信じる場合に使われることが分かります。ビジネスの上でいう判断材料とは、会社や製品・性能や業績、過去の実績などでしょう。

これからも情報に基づいて客観的に判断している場面では、「信用」という言葉が使われることが分かります。

「信頼」は主観や感情による期待が込められる時

続いて、「信頼」という言葉の意味はどうでしょうか。

しん‐らい【信頼】
読み方:しんらい

[名](スル)信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。「―できる人物」「両親の―にこたえる」「医学を―する」

出典(『デジタル大辞泉』小学館)

こちらには「頼る」というニュアンスが含まれます。

過去の実績や成果を基にするというより、態度・考え方など、目に見えないものをもとに、「これから期待する」という意味合いをこめて、信じる時に使う言葉です。

「信用」が論理的に判断しているのに対して、「信頼」は自分の主観や感情、心証になどによって判断している、という違いがあるでしょう。

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