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「ご意見をお聞かせください」は上司にも使える敬語? 例文や言い換え表現を解説

にほんご倶楽部

ビジネスシーンでよく見聞きする「ご意見をお聞かせください」というフレーズ。上司など目上の相手にも使用できる正しい敬語なのでしょうか? 今回は「ご意見をお聞かせください」の意味や使い方、言い換え表現を例文と併せて紹介します。

ビジネスシーンでよく耳にする「ご意見をお聞かせください」は、相手に意見を求める時の言葉です。

しかし、「本当に使い方が合っているのか」「上司にも使える正しい敬語なのか」と不安になることもあるのではないでしょうか。

そこで今回は、「ご意見をお聞かせください」の正しい意味や使い方を解説。さらに、使用時の注意点や言い換え表現も紹介します。

「ご意見をお聞かせください」の意味

「ご意見をお聞かせください」は、他者の意見を聞きたい時に使うフレーズです。

「意見」に「ご」が付くことで、相手に敬意を込めた表現になりますが、まずは「意見」の意味について確認していきましょう。

いけん【意見】
[名](スル)

(1)ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。「―を述べる」「―が分かれる」「少数―」「賛成―」

(2)自分の思うところを述べて、人の過ちをいさめること。異見。「同郷の先輩が―する」

(出典:『デジタル大辞泉』小学館)

また、「お聞かせください」は「聞かせて」の敬語表現です。「お~ください」は相手に何か要望する形ですので、「あなたの考えを聞かせてほしいです」という意味合いになります。

「ご意見をお聞かせください」は正しい敬語?

「ご意見をお聞かせください」は、「ご意見」も「お聞かせください」も正しい敬語表現ですので、ビジネスシーンでも使用可能です。

しかし、「ください」が命令口調なので、言われると不快に感じる人もいるかもしれません。

そのため、普段あまり関わりのない上司や取引先の相手などに使用する際は、「お忙いところ恐縮ですが」といったクッション言葉を用いたり、「ご意見をお聞かせいただけますと幸いです」のように言い換えたりするのがおすすめです。

「ご意見をお聞かせください」の使い方【例文付き】

「ご意見をお聞かせください」は、ビジネス上で頻繁に登場するフレーズです。ここからは、シーン別に具体的な使い方を解説します。

社内で使う場合

社内で「ご意見をお聞かせください」を使用するのは、上司や先輩に業務についてのアドバイスを問う時が多いでしょう。

例えば、自分の仕事の進め方に不安があったり、プロジェクトの内容に納得がいってなかったりと悩むこともあるはず。

そんな時に、上司や先輩に「ご意見をお聞かせください」と述べることで、敬意を表しつつ、相手の考えを聞くことができます。

ただし、自分のために時間を割いてもらうことになるので、感謝や謝罪のフレーズと組み合わせて使うのが好ましいでしょう。

例文

「先日取引先から受けた要望について、ご意見をお聞かせください

「お忙しいところ恐れ入りますが、このプロジェクトに関してのご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします」

社外で使う場合

取引先の相手から意見をもらいたい時の他、エンドユーザーに商品やサービスに対しての感想をもらいたいという時などにも「ご意見をお聞かせください」を使用することができます。

しかし、社外の人に意見を求める場合は、より丁寧な対応をしなければ今後の関係性が悪くなってしまう可能性も。

そのため、気遣うフレーズを追加したり、言い回しを変えたりして、しっかりフォローするようにしましょう

例文

「差し支えなければ、弊社サービスに関してのご意見をお聞かせください

「ぜひ新商品に対するご意見をお聞かせくださいませ。先着順でノベルティをプレゼントさせていただきます」

「ご意見をお聞かせください」を使う時の注意点

ここからは、「ご意見をお聞かせください」を使う時の注意点を紹介します。

(1)元は命令形であるということを忘れない

「ご意見をお聞かせください」は、目上の人に対して使用できる敬語表現ではあるものの、実は少し注意が必要。

それは、「ください」が「くれ」という命令形の丁寧語であるため、「ご意見をお聞かせください」と言い切ってしまうと、上から目線の印象を与えてしまう可能性があるという点です。

そのため、普段あまり接点のない目上の人に使う場合は、語尾をより丁寧にしたり柔らかくしたりするのがベター。例えば、「お聞かせ願えますか」や「お聞かせくださいませ」などとすると良いでしょう。

ただ、「お聞かせください」も間違いではありませんので、相手の価値観や立場、状況などを見極めた上で使い分けるようにしてください

(2)聞いたままにしない

「ご意見をお聞かせください」は便利な言葉ですが、相手に時間を割いてもらっていることを忘れないようにしましょう。

意見をもらえたら必ず「ご意見ありがとうございます」「いただいたご意見を参考にさせていただきます」などの感謝を伝えることが大事

また、社内社外問わず「意見をもらった結果、このように工夫しました」という部分まで報告できると、信頼関係の構築にも役立つかもしれません。

「ご意見をお聞かせください」の言い換え表現

続いて、「ご意見をお聞かせください」の言い換え表現を3つ紹介していきます。状況や相手をしっかりと見極めた上で、使い分けられるようにしておきましょう。

(1)「ご見解をお聞かせください」

「ご意見をお聞かせください」は、「ご見解をお聞かせください」という表現に言い換えることができます。

「見解」という言葉の意味は以下の通りです。

けんかい【見解】

物事に対する考え方や価値判断。「―の相違」「―を明らかにする」

(出典:『デジタル大辞泉』小学館)

「意見」も「見解」もほとんど同じ意味ですが、強いて言えば「見解」の方が十分に考えた上で判断された結果といえます。

よりフォーマルな場では、「見解」を用いると良いかもしれません。

(2)「ご意見をお聞かせいただければ幸いです」

「ご意見をお聞かせください」よりも柔らかい表現にしたい時は、「ご意見をお聞かせいただければ幸いです」がおすすめ。「意見を聞かせてもらえたらうれしい」というニュアンスを含めることができます

「幸いです」というフレーズは口語よりも文章で用いることが多いので、ビジネスメールなどで使用すると良いでしょう。

(3)「ご意見を頂戴できればと存じます」

「頂戴」は「もらう」という意味を示す言葉です。また、「存じます」は、「思う・考える」の謙譲語である「存ずる」に「ます」をつけた敬語表現。

つまり、「ご意見を頂戴できればと存じます」は「あなたの考えをもらえれば……と考えている」という意味のフレーズになります。

「ご意見をお聞かせください」よりも、丁寧な印象を与えたい時におすすめの表現です。

「ご意見をお聞かせください」は相手に意見を求める時に使う言葉

一生懸命仕事をしていると、ふと今の進め方で大丈夫かと不安になる瞬間がありますよね。

そういった時に「ご意見をお聞かせください」というフレーズを活用すれば、自分よりも経験や知識がある人に意見を求めることができます。

ビジネスシーンでは使用機会の多い言葉ですので、しっかり意味や使い方を理解して、正しい言葉遣いをマスターしましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年11月29日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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