「をはじめとする」の正しい使い方とは? 例文や漢字表記について解説
「をはじめとする」を使う時の注意点
ここからは、「をはじめとする」を使うにあたって、気を付けたいポイントを紹介します。しっかりと意味を理解した上で、相手に伝わる表現を心掛けていきましょう。
(1)目上の相手に使う際は敬語表現を付け加える
「をはじめとする」単体では敬語ではありません。
そのため、目上の人に対して使う際は、前後で敬語表現を用いることを心掛けていきましょう。そうすることで、幅広い相手に使用可能なフレーズとなります。
例文
「部長をはじめとする社員一同、今後とも誠心誠意お客さまのために尽力します」
(2)漢字表記にする場合は「を始めとする」
「はじめとする」を漢字表記する場合は、「を始めとする」にしましょう。
最初に紹介するという意味合いで「を初めとする」と書く方もいるかもしれません。
しかし、一般的に「をはじめとする」は、複数の中からまず代表的なものを挙げるという意味です。つまり、「物事の始まり」という解釈になるため、「を始めとする」と表記するのが正しいといわれています。
とはいえ、漢字にはせずに「をはじめとする」のまま用いられることも多いので、迷うようであればひらがな表記にするのがベターでしょう。
(3)他のジャンルのものと一緒に紹介しない
「をはじめとする」は、特定のジャンルの物や同じチームに属している人たちなど、1つのグループ内で代表的なものを紹介する言葉です。
そのため、「弊社ではチョコレートをはじめとする日用品まで幅広く取りそろえています」といった、異なる分野を含んだものを説明するフレーズとしては使えません。
同じグループの中で、特に知ってほしいものや代表になるものを紹介する言葉であると覚えておきましょう。