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「折り入って」の意味とは? ビジネスでの使い方や類語・注意点を解説

にほんご倶楽部

「折り入って」の類語・言い換え表現

「折り入って」は相手を信頼し、真剣な気持ちを伝えたい、相談したい時のフレーズです。深刻な場面で使うことが多いからこそ、使い方によっては相手に誤解させてしまうこともあります。

折り入って相談するほどではないものの、他の人の耳にはいれないでほしいといったデリケートな相談をしたい時は、類語を使うのもおすすめです。

ここでは「折り入って」の類語、言い換え表現を3つ見ていきましょう。

(1)「何卒(なにとぞ)」

「折り入って」と同じく、「なんとしても」という意味を持っており、「なんとしても話を聞いてほしい」「相談に乗ってほしい」といった、強い希望を伝えられます。

「折り入って」は相談などに対して使う機会が多いですが、「何卒」は特にお願い事をする場面で多く使います。

「どうか話を聞いてほしい」「どうか許してほしい」といった頭を下げる場面で使いましょう。

(2)「是が非でも」

「是が非でも」は、「善悪を問わずに何がなんでも」という意味を持った言葉です。例えば「是が非でも話を聞いてほしい」といった、相手への強いお願いの気持ちを伝えられます。

相手や周囲の都合、事情などの考慮ができないほどの緊急時や、なんとしても自分の気持ちを伝えなければならないといった状況で使いましょう。

(3)「ぜひ」

「折り入って」は退職や生死に関わることなど、ここぞという場面で使う深刻なフレーズです。それ故に「その人にだけ相談したい」といった場面でも相談内容によっては「折り入って」が使いづらい時もあります。

ややカジュアルな話題でありながら、その人に話したい、相談したいといった場面では「ぜひ○○さんにご相談したい」と表現を使いましょう。

「ぜひ」は「それを望む」という姿勢を表す言葉。「折り入って」の深刻さはありませんが、特定の相手にぜひお願いしたいとの考えをまっすぐ伝えられます。

「折り入って」は大切な相談や打ち明け話に使おう

「折り入って」は退職や転職、人の生死にかかわる不幸事など、深刻で重要なことに使うフレーズです。

現在では、仕事自体の重要な内容の相談でも「折り入って」を使うことがありますが、ここぞという場面で使う言葉であることは変わりません。

軽い気持ちで使うのではなく、第三者に聞かせられないような重要な話をしたい相手にだけ、使うように心がけましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年11月20日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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