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フェムケアが“当たり前”になる時代に。伊藤千晃がフェムテックを発信するワケ

#わたしが向き合う女性のカラダ

マイナビウーマン編集部

すべての女性が自分らしく過ごすために、女性の健康や身体にまつわるサービスを展開するリーダーにインタビュー。女性としても、ビジネスパーソンとしても輝く彼女たちは、一体どんなことを考え、“女性のカラダ”と向き合っているのでしょうか?

取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部
撮影:大嶋千尋
取材場所:大塚家具有明ショールーム

近年、「フェムテック」や「フェムケア」という言葉をよく耳にするようになりましたが、実際に自分の身体を不調や悩みを、身近な人に話す機会は、まだまだ多くはありません。どんなに仲の良い友達だとしても、相談するのをためらってしまう……なんて人もいるのではないでしょうか?

ダンス&ボーカルグループ「AAA(トリプル・エー)」の元メンバーとして、10代から活躍してきた伊藤千晃さんは、美容メディアでフェムテックの連載を持つほど、フェムテック・フェムケアを前向きに取り入れている女性の一人。妊娠・出産を経て、自身の身体についてより興味を持ったと語ります。

そんな幅広い層のファンがいる伊藤さんが、メディアやSNSを通して「フェムテックの重要性」を語るのはなぜなのでしょうか? 伊藤さん本人にお話を伺いました。

友人の一言からハマった「フェムテック」の世界

――まずは、フェムテックに興味を持ったきっかけを教えてください。

数年前に、知人が“フェムテック”について話してくれたことがあったんです。当時は、言葉すら知らなかったのですが、「女性として知っておいた方が良いかもね」という会話をきっかけに、自分でも調べるようになりました。

調べていくうちに、自身でも感じていた出産後の悩みや、20代の頃に感じていた生理の悩みなどの問題がすごく含まれたカテゴリーということにびっくりして、そこから興味を持って調べ始めるようになったのが大きなきっかけです。

――ご友人の話がきっかけとはいえ、自身でも調べようと思えるのがすごいです!

最初は“フェムテック”という言葉が新しいな……と思い、流行り言葉だし調べてみようかな、くらいのテンションだったんです(笑)。でも、少し調べただけでも、自分に当てはまる部分がたくさんあって。そこから一気にハマっていきましたね。

――なるほど。調べていくうちに、自身の悩みに共通する部分があり、興味を持つようになったのですね。

そうですね! 私自身、年齢を重ねるにつれて自分の健康問題と向き合ってきました。でも、まさか「女性の健康問題をテクノロジーで解決しよう」という選択肢が、こんなにもたくさんあるとは予想していなかったので、知ることによって毎日が良い方向に変わっていったんです。それを実感してからは、より多くの人にフェムテックを知っていただきたい、と思うようになりましたね。

大切なファンに笑顔で過ごしてもらうために始めた発信

――現在、メディアやSNSを通してフェムテックについて発信されている伊藤さんですが、10代からアーティストとして活動をされてきて、幅広い層のファンがいますよね。発信することに抵抗はありませんでしたか?

最初はありました。「歌って踊る千晃ちゃんが見たい!」と応援してくれている方が多いので、ステージとはかけ離れた部分をファンの方にわざわざ伝える必要があるのかな、という葛藤もありました。

でも、私自身10代・20代から身体を酷使して、気づいた時にはボロボロになっていて……。そんな時に、フェムテックと出会ってフェムケアをすることにより、自分の体調が変わってきたこと感じていたんです。

私の場合は、女性ファンもすごく多かったので、自分の大切な人たちが、より健康に笑顔でライブやイベントに参加できるようになるなら、みんなにも伝えなきゃだめだな、と思ったのをきっかけに発信するようになりました。

――実際に発信されたことで、ファンの方からの反響はありましたか?

すごく反応がいいです。最初は「それを千晃ちゃんが言うんだ」みたいにびっくりされることもあったのですが、私がフランクに発信していくことで、「実は私も……」とSNSで声をかけてくれる人も増えました。

そういった方たちが、今後は身近な大切な人たちにフェムテックの魅力を伝えて、広まっていけばと思っています。

――アーティスト時代に男女混合グループとして活動されてきた伊藤さんですが、男性メンバーに女性ならではの体の不調を話すことはありましたか?

言えなかったです……! 10代・20代の頃は、そもそも生理の悩みを表立って話すという感覚がなかったですし、自分の中で解決するもの・我慢するものという意識が自然と身についちゃって。言ってみようかな、というところにも、まだたどり着いていない、我慢しなければならないものという認識でした。

――では、体調が悪くても我慢していたのですね。

そうですね。女性同士で生理のことを話す機会はあっても、「つらいからこうしたほうが良いよ」というところまではいかず、「つらいね」「分かる分かる」で終了という感じでした。そういった意味でも、今は悩みを解決する選択肢も多いので、若いうちに早く知ってほしいと思いますね。

――10代のうちに知っていたら楽だったのに……と思うことはたくさんありますよね。

若い頃は、他に楽しいことがあれば、体調はそっちのけで楽しい方に行きたいじゃないですか(笑)。そうなるとどんどん身体のケアは後回しになって、見えるところはちゃんとするけど、見えないところはケアしないという子もいるんじゃないかなと思います。

でも、若いうちから正しいケアをすることで、今後の健康問題にも影響してくると思うので、そういった重要性をSNSなどを通して、伝えていきたいです。

日常会話に織り込みながら伝えることが大切

――先ほど伊藤さん自身も周りに話せなかったとおっしゃっていましたが、女性たちが身体の悩みを周囲に理解してもらうためには、どのように伝えたらいいと思いますか?

すごく難しいですよね。まだまだ「なんで女性がそういう話をするの?」と思っている人もいますし、私がしていることが正解ではないと思うのですが、私は気兼ねなく話せる友達やパートナー、家族の日常会話にさりげなく織り込むようにしています。

――さりげなく織り込む……。女友達とかには理解してもらえそうですが、男性だと難しい場合もありそうです。

たしかに「生理」というワードに、抵抗感がある人もいるかもしれません。そういう時は、PMSなどのワードを使うことで、「え、なにそれ?」みたいに会話が広がることもあるので、そういう話から少しずつ伝えていくのが第一歩なんじゃないかな、と思います。最初からハードなワードを並べないことが大事かも(笑)。

フェムテックはあくまで選択肢。自分に合うものを取り入れればいい

――“フェムテック”に興味はあるけれど、まず何から始めたらいいのか分からない、という人に、伊藤さんならどんなアイテムをおすすめしますか?

まずは、フェムゾーンのソープを変えてみてほしいです。私も以前はボディソープで洗っていたのですが、それが原因で乾燥してしまって……。

最近は脱毛をしている人も多く、デリケートゾーンの保湿がより必要になっていますよね。乾燥が原因で、かゆみやニオイの悩みにつながることもあります。トラブルを軽減させるためにも、まずは毎日入るお風呂の中に一本置くことがいいんじゃないかな、と思います。

――次のステップにおすすめのアイテムはありますか?

ソープだけだとまだ乾燥が残るので、オイルやジェル、クリームにミストなど、肌をうるおすアイテムを使ってみてほしいです。年齢問わず乾燥しやすい場所なので、スキンケアをするように、デリケートゾーンケアをしていってほしいですね。

海外だと、自分のフェムゾーンを鏡で見てみたり……というのもあるんですよ。でも結構ハードルが高いじゃないですか。まずは日常に取り入れられるものから意識してやっていくことが大切かな、と思っています。

――月経カップや吸水ショーツなども広まっていますが、使うとなるとまた一歩ハードルが上がりますよね。

たしかにそうですね。でも、選択肢を増やしてくれているだけなので、無理して使う必要はないと思うんです。困ったときに助けてくれるアイテムがあることを知るのが重要かな、と。「話題だから」と無理に使おうとはせずに、自分に合うケアだけ取り入れていければいいのかな。

――ちなみに伊藤さん自身が今後取り組んでいきたいことはありますか?

毎朝顔を洗ったり、歯を磨いたりすることが当たり前のように、フェムケアが毎日の当たり前になっていったらいいなと思うんです。なので、私自身も当たり前にケアしていきたいですね。

あとは、私に出来ることは発信だと思うので、いろんな方に伝わるようなソフトな言い方に変えながら、フェムテックを知らない人たちに広げていけたらいいな。

――最後に、マイナビウーマン読者へのメッセージをお願いいたします。

仕事や趣味、恋愛など、色んなことに一生懸命に過ごしていると思うのですが、一生懸命頑張ることも、誰かを大切にする気持ちも、自分が健康でなければ出来ないことだと思います。なので、まずは自分の健康を大切にしながら過ごしていってほしいです!

※この記事は2023年09月15日に公開されたものです

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