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Rinēがデザインも機能性も妥協しない「吸水ショーツ」を開発したワケ

#わたしが向き合う女性のカラダ

ミクニシオリ

すべての女性が自分らしく過ごすために、女性の健康や身体にまつわるサービスを展開するリーダーにインタビュー。女性としても、ビジネスパーソンとしても輝く彼女たちは、一体どんなことを考え、“女性のカラダ”と向き合っているのでしょうか?

取材・文:ミクニシオリ
撮影:洞澤佐智子
撮影:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部

毎月やってくる生理期間。女性は月の4分の1もの時間を、不快感や痛みとともに過ごさなくてはなりません。たかが1週間。だけど、好きな下着も好きな服も楽しみづらい1週間は、いつもより長く感じます。

「憂うつな1週間を、少しでも過ごしやすく」と、ファッショナブルな吸水ショーツや吸水ブラレットを取り扱うブランド『Rinē(リネ)』を立ち上げたのは、異色の経歴を持つ女性起業家・信近エリさん

10代からミュージシャンとしての活動をスタートした信近さんは、持ち前のチャレンジ精神を軸に、自身のキャリアを切り開いてきました。そんな彼女が今、生理にまつわる不調に苦しむ女性たちや、吸水ショーツをまだ手に取ったことがない女性に伝えたいことを伺ってきました。

吸水ショーツと出会った時の感動をみんなに広めたい

――信近さんといえば、アーティストとしての活動を知る人もいるのではないかと思います。なぜ、フェムケアブランドを立ち上げようと思ったのですか?

『Rinē』を立ち上げようと思ったのは、自身が使いたいと思えるファッション性と機能性を兼ねた吸水ショーツが世の中になかったことがきっかけです。

たいていの物事には解決策があると思っているのですが、私にとっての生理による不調は、努力ではどうにもならないものでした。なので、吸水ショーツの存在を知った時は、まさに目からウロコ。否応なしにやってくる憂うつな1週間を、少しでも快適に過ごせるショーツを見つけた時の感動は、今でも覚えています。

――信近さんが吸水ショーツの存在を知ったのはいつ頃でしたか?

会社を立ち上げたのが2020年なので、その1年ほど前でしょうか。まだ日本では存在が知られておらず、海外サイトで色々なものを買って試してみたのですが、素材が水着っぽかったり、穿き心地がよくなかったり、デザインが好みでなかったり……。結局気に入るものを見つけることができませんでした。

――日本ではまだ認知のなかった製品を取り扱うブランドを持つことに、不安はありませんでしたか?

この時すでに30歳を超えていましたし、起業の経験もありませんでしたが、不思議と不安はありませんでした。『Rinē』を立ち上げる前に携わった飲食店の運営で、人々が求めているものを提供することへの面白さを知れた経験が大きかったのかもしれません。

ブランドを立ち上げることへの不安よりも、「私が吸水ショーツと出会った時の感動を1人でも多くの女性に広めたい」という好奇心が勝ちました。

着心地も機能性もデザインも“諦めない下着”

左から、Mommy Bralette ベージュ(7,980円)、Bralette ピンク(5,400円)、Regular (約60ml吸水) ピンク(5,580円)

――『Rinē』はこれまでにないファッション性を持つサニタリーインナーとして話題を集めましたが、ブランドのコンセプトを教えてください。

私の中にあったのは「諦めない下着を世に届ける」という想いでした。自身が吸水ショーツを探していた時に感じた、素材感や着心地、デザイン性、そのどれかを諦めて妥協しなければいけないような下着では、意味がないと思っていました。

――生理中はさまざまなことを「諦めるしかない」と思っている女性も多いと思います。信近さん自身もそうでしたか?

私自身もこれまで、生理の日は下着の色やデザインを妥協していましたし、ナプキンの位置を気にしていても、就寝中は寝具を汚してしまう日も。だけど、私はこの先も毎月訪れる生理とともに生きていくわけです。

――そう思うとどうしても、憂うつになってしまいますよね。商品開発の際は、どのようなポイントにこだわりましたか?

デザインと機能性を両立するだけでなく、手に取りやすい価格で女性に届けることを目標に、商品開発を進めました。

デザイン面に関しては、ブラレットとのセット販売にすることは決めていました。私自身も普段はセットアップで下着を選んでいますし、生理中の下着が上下バラバラなだけで、テンションが下がってしまう女性もいると思ったからです。

機能面では、生理中でもリラックスして過ごせるよう、柔らかくて伸縮性のある「テンセル™」という素材を使い、ブラレットもショーツも締めつけ感を抑えた設計にこだわりました。

――さらりとしていて、安心できる触り心地! 穿き口も柔らかいのに、服には響きづらそう。吸水ショーツなのに、鼠径部の厚みもほとんどありませんね。

そう言っていただけてうれしいです! 商品開発で一番苦労したのが、吸水量と穿き心地の両立でした。従来の吸水量が多いショーツは、鼠径部に厚みがありごわつきを感じやすいのが特徴で、個人的にはおしゃれとは思えないものばかりでした。

吸水量を上げるとデザインにも響くし、穿き心地も悪くなる。だから、これまでの吸水ショーツはどこか、妥協ありきのものばかりだったのですが、私はどうしても諦めたくなくて。海外の工場にもヒアリングし、国内では取り扱いのなかった吸水素材を使い、快適な穿き心地と高い吸水力を両立するショーツを作ることができました。

――吸水力に優れているとのことですが、だいたいどのくらいの時間穿いていられるのでしょうか?

『Rinē』ではフルタイプとレギュラータイプの2種類のショーツを用意しています。特にフルタイプは約110ml分(およそナプキン11枚分)の吸水力があり、業界でもトップクラスです。個人差はありますが、「1日中穿いていても漏れなかった」とのお声をよくいただきます。レギュラーは約60ml分の吸水力があるので、ご自身の経血量やシチュエーションよって穿き分けていただくのがおすすめです。

生活を変えるために、一歩踏み出す勇気とチャレンジを大切に

――『Rinē』のユーザーには、どんな女性が多いですか?

今は授乳用の吸水ブラレットが人気商品となっていることもあり、30代〜40代の女性がボリュームゾーンとなっています。しかし、中には吸水ショーツを「10代のお子様と使っている」というお声や「母にプレゼントしました」というお声も。「生理を忘れたかのような感動」を、周囲の人に伝えてくださるユーザーさんも多く、口コミが広がっている実感があるのがうれしいです

――では、元々吸水ショーツを使ったことがなかった方も多いのでしょうか?

初めての吸水ショーツとして選んでくださる方も、たくさんいらっしゃいます。吸水ショーツはここ数年で認知がぐっと広がりましたが、知ってはいるけど試したことはない人もたくさんいると思います。そんな方に『Rinē』なら使ってみたい、と思っていただけるのは、本当に光栄なことですよね。

――信近さんは吸水ショーツをまだ使ったことがない人に向けて、どんなメッセージを伝えていきたいですか?

『Rinē』を立ち上げたことで、生理の不快感を“諦めている”女性がとても多いということを思い知りました諦めるのは簡単ですが、自分の身体のことなので、きちんと考えて行動することで、変わる未来もきっとあると思います。

やってみて合わなかったら、やめればいい。チャレンジすることにはなんのリスクもないんです。

吸水ショーツを手に取ることが皆さんにとってリスクにならないよう、手に取りやすい価格にもこだわりました。自身の生活習慣にフィットすれば、人生が変わります。その感動を体験する機会を、大切にしてほしいと思っています。

――チャレンジにはリスクはないけれど、勇気が出ない人もいると思います。信近さんはなぜ、前向きにチャレンジを続けられるのですか?

例えば私が歌手としてデビューしたきっかけは、レコード会社に送った一本のデモテープでした。ただテープを送るだけならデメリットもありませんし、チャレンジしない理由がなかったんです。

会社に勤めた経験のないミュージシャンである私の起業は、無謀なチャレンジだと考える人もいたかもしれません。だからその時は、事前にデータや情報を集め、実現の可能性を考えてからチャレンジしました。

チャレンジの重みはそれぞれですが「自分にはできない」と決めつけたら、人生の幅も狭まってしまいます。私がチャレンジを続けられるのは、強い人間だからじゃありません。ただ、人よりちょっと現実的なだけ(笑)。

吸水ショーツも、まずは1枚でいいんです。自身の生活に合わなければ、もとの習慣に戻してください。チャレンジをリスクと捉えず、ポジティブに変化できる機会と捉えてみてください。小さなチャレンジも積み重なれば、人生や生活そのものが変わってくるはずです。

※この記事は2023年09月29日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

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