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「ご了承願います」の意味とは? 正しい使い方や注意点を解説【例文有】

にほんご倶楽部

「ご了承願います」を使うときの注意点

「ご了承願います」は、相手に納得や理解を求める際に使われる言葉です。幅広いシーンで使われる表現ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。それぞれ詳しく解説していきましょう。

(1)一方的な印象を与えないように心掛ける

「ご了承願います」は正しい敬語ではありますが、受け手によっては一方的な印象を感じてしまう場合があります。特に禁止事項や注意事項を伝える際は、一方的に主張を通している印象を受けることがあるかもしれません。

例えば、次の例文を参考に考えてみましょう。

「本件についてのお問い合わせは受け付けておりません。ご了承願います」

会社のプレスリリースなど不特定多数の人に対して情報を発信する場合は、どうしても例文のような断定的な表現を使わざるを得ません。しかし、1対1のビジネスメールなどの場合は、次のように言い換えると良いでしょう。

「誠に恐縮ですが、本件についてのお問い合わせは受け付けておりません。ご了承いただけますと幸いでございます」

「ご了承願います」の表現を変えるだけでも、柔らかい伝え方となります。「ご了承願います」は誤った表現ではないものの、使う場面によっては「ご了承いただけますと幸いです」といった表現に変えることを覚えておきましょう。

(2)目上の人に使う場合は言い換える

「ご了承願います」は誤った敬語ではないものの、やはり一方的な印象を与える場合があります。その要因は、「願います」という依頼の表現です。

「願います」は「お願いする」を丁寧にした言い方ですが、「お願いする」には「お願い申し上げます」や「お願いいたします」などさらに丁寧な言い方があります。

「ご了承願います」は、「願います」という簡潔な敬語を含んでいることで、受け手に一方的な印象を与えてしまうのです。

したがって、上司や取引先など目上の人に用いる場合は「ご了承のほどお願いいたします」「ご了承いただけますと幸いです」など、「願います」の部分を言い換えて使う方が良いでしょう。

(3)「ご了承ください」でもOK

「ご了承願います」と同様の目的で、「ご了承ください」という表現が用いられる場合もあります。「ご了承願います」よりも強い断定的な印象を抱く表現ですが、場合によっては、あえて「ご了承ください」という表現を用いることがあります。

例えば、「商品使用後の返品は受け付けておりません。ご了承ください」という表現を見ると、どのような印象を抱くでしょうか。「例外は一切受け付けません」というような断定的なニュアンスを感じる人もいるでしょう。

このような言い方は、企業側があらかじめクレームやトラブルを防ぐ目的で用いられることがあります。特に強い注意喚起をしたい場合などは、「ご了承ください」を用いることがおすすめです。

▶次のページでは、「ご了承願います」の言い換え表現を紹介します。

次ページ:「ご了承願います」の言い換え表現

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