「仰る通り」の意味とは? 使い方&「おっしゃる」との違いを解説
「仰る通り」の言い換え表現
「仰る通り」は、他の言葉に言い換えができます。使う相手や場面に応じて、適切な言葉と使い分けましょう。
(1)「ご認識の通り」
「仰る通り」は「ご認識の通り」に言い換えられます。「仰る通り」と同様に、相手から確認を受けたことに対して、「ご認識の通りです」と返答する形で用いられます。
ビジネスシーンで頻繁に用いられる言葉であるため、定型句として覚えておくと良いでしょう。
(2)「ご指摘の通り」
「仰る通り」は「ご指摘の通り」にも言い換えが可能です。「ご指摘の通り」は、相手からミスを指摘された時に、それを認める形で用いられます。
「ご指摘の通りです」とまっすぐにミスを受け止めることで、しっかりと反省している様子が伝えられます。上司や顧客、取引先などから指摘を受けた時は、「ご指摘の通りです」を用いて真摯に受け止めている姿勢を見せましょう。
(3)「左様でございます」
「仰る通り」は「左様でございます」にも言い換えができます。「左様」には「その通り」という意味があり、「仰る通り」と同様に相手の言ったことを肯定する時に用いられる言葉です。
「左様でございますか」と使うと、「そうですか」という意味の相づちにもなり、ビジネスシーンでも頻繁に使われます。使い勝手の良い言葉であるため、「仰る通り」と併せて覚えておきましょう。
(4)「ごもっともです」
「仰る通り」は、「ごもっともです」にも言い換えが可能。「もっとも」には、「道理にかなっていること」や「なるほどその通りだと思われること」という意味があり、相手に同意する時に使われる言葉です。
相手の言ったことに対して「ごもっともです」と答えることで、「その通りです」と同意を示す役割があります。「ごもっともです」もビジネスシーンで使える言葉なので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
「仰る通り」を正しく使いこなそう
「仰る通り」は「あなたの言う通り」や「私もそう思う」という意味があり、相手の言ったことに同意する時に使われる言葉です。
目上の人に対して使う場合は、「仰る通りです」「仰る通りでございます」など、「です・ございます」の語尾を付けて用いるとスマートな表現になります。
また、相手の言ったことに反論したい時は、「仰る通りです」とクッション言葉をはさむことを意識しましょう。一度相手の言ったことを受け止めてから反論を伝えると、相手も「全面的に反論された」という意識を持ちにくくなります。
このように「仰る通り」はさまざまなシーンで使える言葉であるため、ぜひビジネスパーソンとして正しい使い方を覚えておきましょう。
(にほんご倶楽部)
※画像はイメージです
※この記事は2023年04月04日に公開されたものです