お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「仰る通り」の意味とは? 使い方&「おっしゃる」との違いを解説

にほんご倶楽部

「仰る通り」とは、相手の言葉に対する同意を表す時に使える敬語表現です。目上の人にも使えるため、正しい使い方を覚えておきましょう。この記事では「仰る通り」の意味と使い方、言い換え表現を解説します。

「仰る通り」は、相手が言ったことに対して同意する時に使われる言葉です。「課長のおっしゃる通りです」など、相手の言ったことを肯定する役割があります。

ビジネスシーンでも広く使われる言葉ですので、ぜひ正しい使い方を身につけておきましょう。

この記事では、「仰る通り」の意味や使い方、注意点について例文を用いながら解説していきます。

「仰る通り」の意味

「仰る通り」は、「あなたの言う通り」「私もそう思う」という意味があり、相手の言ったことに同意を示す言葉です。

「○○様の仰る通りです」と主語をつけて用いられることもあれば、「仰る通りです」と主語を省略して用いられることもあります。「仰る」と尊敬語を使用することで、「(あなたの)仰る通りです」と動作主を暗示できるため、主語を省略して用いても誤りではありません。

「おっしゃる」と「仰る」どちらが正しい?

「おっしゃる」はひらがな表記でも漢字表記でも間違いではありません。しかし「仰る」と漢字で書くと読みづらいこともあるため、迷った時にはひらがな表記を使うと無難です。

参考記事はこちら▼

語彙解説を得意とするライターの笹美さんに、「おっしゃる」の使い方や注意点を解説してもらいます。

「仰る通り」は正しい敬語?

「仰る通り」は、「言う」の尊敬語である「仰る」を含んでいることから、目上の人に使える正しい敬語です。相手に同意する言葉には「その通り」という言葉もありますが、目上の人の発言に対して「その通りですね」と同意をするのは、やや不躾だといえます。

上司や取引先など目上の人の言ったことに同意する場合は、「仰る通りです」を用いる方が良いでしょう。

「仰る通り」の使い方(例文付)

「仰る通り」には「あなたの言う通り」という意味があり、相手の言ったことに対して同意する時に使われる言葉です。

多くは「仰る通りです」や「仰る通りでございます」など、語尾に「です・ございます」を付けて用いられます。

また「仰る」は「言う」の尊敬語であるため、主に口頭で使用される言葉です。しかし「仰る通り」は、メールで用いても誤りではありません。下記例文を参考に正しい使い方を覚えておきましょう。

例文1.

A「この商品は12月以降に販売が開始される予定でしたね」

B「はい、仰る通りです。12月10日の販売開始を予定しております」

例文2.

A「次回のイベントは集客方法を見直すべきではないですか?」

B「仰る通りです。今回は目標の集客人数に届かなかったため、まずはその原因を明らかにしたいと思います」

例文3.

A「その案は基本方針とは少しずれるのではないでしょうか」

B「仰る通りです。ただ、顧客目線でのニーズを考えると、このような案も必要だと考えています」

▶次のページでは、「仰る通り」を使う時のポイントを紹介します。

次のページを読む

SHARE