紅茶を楽しむには? 種類や入れ方・ブランド完全マニュアル
紅茶の種類
ここからは、紅茶の種類について紹介します。
紅茶の種類としては、エリアティー、ブレンドティー、フレーバーティーの3つが有名でしょう。それぞれどのような特徴を持つのでしょうか。

紅茶の中でも人気を集めている茶葉の種類と、それぞれの特徴について解説します。
◇(1)エリアティー
エリアティーとは、どこの産地で採れた茶葉なのかを示す名前がつけられた紅茶のこと。代表的なのは、ダージリン、ウバ、キーマンと言った世界三大銘茶です。
紅茶は、産地ごとに香りや味わいが異なります。いくつかエリアティーの例を挙げ、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
ダージリン
ダージリンティーは、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
世界三大銘茶の1つで、インド東ヒマラヤ山麓のダージリン地方で摘まれた茶葉のことを指します。ダージリンティーは、以下のように収穫時期によって味わいが異なるのもポイントです。
・春摘みのファーストフラッシュ……若葉のような香りとさわやかな渋み。
・夏摘みのセカンドフラッシュ……特に優れた味・コク・香り。
・秋摘みのオータムナル……甘さとわずかな渋み。

ダージリンの時期による味の違いや、おいしい飲み方について詳しく説明します。
ウバ
ウバも、前述の通り世界三大銘茶の1つ。
ウバの産地は、スリランカの南東部、中央山脈東側の丘陵地帯(きゅうりょうちたい)です。
茶葉は1年を通して収穫されますが、最も質が高い時期は7月~8月頃とされています。この時期は乾燥した冷たい季節風が吹く影響で、風味の良い茶葉が生まれるのだそうです。
ウバの特徴としては、芳醇で深い味わいを持ち、その中に渋みが感じられる点です。香りは、爽やかな香りとバラのような甘い香りを持ち合わせています。

ウバの特徴や、おいしい飲み方を紹介します。
キーマン
キーマンもまた世界三大銘茶。特徴としては、スモーキーな香りで味わい深く、旨みが凝縮されています。まろやかなコクで、渋みはあまりありません。
また最上級のキーマンは、まるでバラや蘭のような芳醇な香りが漂います。
ダージリンやウバに比べると聞きなじみがないかもしれませんが、一度は味わってみたい紅茶通に愛される紅茶です。

キーマンとはどんな紅茶なのか、味わいや香り、おいしい飲み方について紹介します。
アッサム
アッサムは濃厚で甘い香りがミルクティーによく合い、とても人気があります。世界三大銘茶の中に入ってはいないものの、多くの人がその名前を知っていることでしょう。
アッサムの茶葉は、インドの北東部にあるアッサム地方で収穫されます。
アッサム地方は、雨がたくさん降るため高温多湿な気候。この気候が紅茶の栽培に適しており、濃厚で甘みの感じられる茶葉を生み出しています。
甘みの中にも、適度な渋みとコクが感じられ、香りは何とも言えない芳醇さがあります。

アッサムティーの特徴、おすすめの飲み方などを紹介します。
(2)ブレンドティー
ここからはブレンドティーについて紹介していきます。
ブレンドティーとは、生産地や収穫した時期の異なる茶葉を組み合わせたものです。味や香りの異なる茶葉をブレンドしたり、同じ生産地であっても違う農園や収穫時期に採れた茶葉をブレンドしたりして、味わいを整えたものになります。

ブレンドティーとはどういったものなのか、特徴や飲み方を解説します。
では、ブレンドティーの中でも有名なイングリッシュブレックファーストティーについて紹介していきます。
イングリッシュブレックファーストティー
イングリッシュブレックファーストティーは、その名の通り朝食に合うように作られたブレンドティーです。
主にアッサムやセイロン、ケニアなどの茶葉がブレンドされています。どんな茶葉がブレンドされているのかを確認してみると、自分好みのイングリッシュブレックファーストが見つかるでしょう。
朝の目覚めによく合うよう、香りは強くコクのある味わいが特徴です。

イングリッシュブレックファーストティーの特徴や選び方について解説します。
(3)フレーバーティー
フレーバーティーとは、茶葉に香りをつけたお茶のこと。フルーツやスパイス、花などの香料が使われ、これらの香りを人工的に茶葉へつけています。
代表的なのは、ベルガモットの香りがつけられたアールグレイでしょう。
フレーバーティーは紅茶に限らず、緑茶に香りをつけた中国伝統のジャスミンティーなども有名ですね。

フレーバーティーの特徴や種類について紹介します。
アールグレイ
アールグレイとは、前述の通り茶葉にベルガモットの香りをつけた紅茶です。つまり、アールグレイといった茶葉があるわけではありません。
アールグレイは非常に人気のあるフレーバーティーですが、使われている茶葉によって味や香りにずいぶんと違いがあります。従って、各ブランドを飲み比べて、自分好みのアールグレイを見つける楽しみもあるでしょう。

「アールグレイ」の特徴やおすすめの飲み方などを紹介します。