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【難読】“たんぶ”じゃありません!「綻ぶ」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「綻ぶ」の読み方です。

“たんぶ”かな? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「綻ぶ」の読み方は?

「綻」は破綻と読むので、“たん”という読み方は知っている人も多いですよね。

しかし、これに送り仮名の「ぶ」をつけて“たんぶ”とは読みません。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ほころぶ”と読みます。

「綻ぶ」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「綻ぶ」の意味は以下のように解説されています。

ほころ・ぶ【綻ぶ】
[動バ五(四)]「綻びる」に同じ。「つぼみが―・ぶ」「孫の顔を見て口元がつい―・ぶ」
[動バ上二]「ほころびる」の文語形。

「綻ぶ」の意味は「“綻びる”に同じ」とのことです。「綻びる」は、以下のように解説されています。

ほころ・びる【綻びる】
[動バ上一][文]ほころ・ぶ[バ上二]
1 縫い目などがほどける。「袖口が―・びる」

2 花の蕾 (つぼみ) が少し開く。咲きかける。「梅が―・びる」

3 表情がやわらぐ。笑顔になる。「思わず顔が―・びる」

4 隠していた事柄や気持ちが隠しきれずに外へ現れる。
「いかならむをりにか、その御心ばへ―・ぶべからむと」〈源・若菜上〉

5 鳥が鳴く。さえずる。
「かすみだに月と光とをへだてずはねぐらの鳥も―・びなまし」〈源・梅枝〉

つまり、ほどける、やわらぐといったニュアンスで使われる言葉ですね。
曲の歌詞で、「花は綻ぶ」なんて使われているのを聞いたことはないでしょうか。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「綻ぶ」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。普段、あまり使う機会はないかもしれませんが、聞いたことはある言葉ですよね。

意外と読めそうで読めない言葉かもしれませんが、目にした際にサラッと読めるよう正しい読み方を覚えておきたいですね!

(ななしまもえ)

※この記事は2021年12月01日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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