「先般」の意味と使い方は? 「先日」との違いを解説(例文つき)
「先般」は、過去のある時点を意味します。では、どれくらい前までのことに使えるのでしょうか? ビジネスコミュニケーション指導に従事する大部美知子さんに、使い方や「先日」「今般」「昨今」といった類語との意味の違いを例文と共に紹介してもらいます。
ビジネスメールなどで使われる「先般」という言葉の正しい使い方を知っていますか?
同じような意味でよく使われる「先日」との違いを理解し、自信を持って使い分けられるように、意味と使い方のポイントを紹介します。
目次
「先般」の意味
「先般」は「せんぱん」と読みます。辞書で調べると、下記のような記載があります。
せんぱん【先般】
さきごろ。せんだって
(『広辞苑 第七版』岩波書店)
「先」には「今より前」「現在からそう遠くない過去」、「般」には「ある場面、回」という意味があります。「先般」という熟語の漢字からも「現在に近い過去のある時点」を指していることが分かります。
ただ、改まった表現のため、日常会話で使われることはほとんどありません。主にビジネスシーンで、文書や改まったメールでの書き言葉として使われます。