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「横柄」の意味や読み方は? 類語や対義語も解説(例文つき)

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「横柄」の対義語(例文つき)

ここからは、「横柄」の反対の意味を持つ言葉、対義語を紹介します。

「謙虚(けんきょ)」

「謙虚」の意味は以下の通りです。

つつましく控えめなさま。おごりたかぶらず素直なさま。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)

控えめな態度で取り組む様子を表したい時に、以下のように使うことができます。

例文

・失敗を認めて謙虚に反省し、改善を重ねていけば、より良い成果が得られます。

「謙遜(けんそん)」

「謙遜」には以下のような意味があります。

相手に遠慮して、自分の能力や価値、言動などをわざと低く評価すること。自慢したり、高ぶったりせず、控えめであること。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)

褒められた時に「自分の能力ではない」と遠慮する様子を表したい時、以下のように使えます。

例文

・彼は、周りから褒められて「まぐれです」と謙遜した。

「低姿勢」

「低姿勢」とは、以下のような意味です。

自分が相手より下の立場にあるとして、へりくだった態度をとること。また、その態度。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)

腰の低い態度を取る様子を表す時に、「低姿勢」が使えます。

例文

・本当に偉い方ほど決しておごり高ぶらず、低姿勢な方が多いようです。

漢字の意味からは推測しにくい言葉

日本語には、漢字の意味から推測できる言葉がたくさんあります。しかし、「横柄」のように当て字でできていて、漢字の意味とは遠い意味の言葉も存在します。

昔は「耳から入る言葉だけで会話が成立し、それを記録するために、聞こえた音に漢字を当てていく」ということも多かったのかもしれませんね。

今のように、SNSなどの文字によるコミュニケーションが主流になった時代からは想像できないことです。

「横柄」のように漢字の意味では判断のつかない言葉にぶつかったら、音で意味を想像してみても良いかもしれません。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2021年11月30日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師) (ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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