「横柄」の意味や読み方は? 類語や対義語も解説(例文つき)
「横柄」の類義語(例文つき)
「横柄」と似たような意味を持つ言葉、類語を以下に紹介します。
「傲慢(ごうまん)」
「傲慢」の意味は以下の通りです。
自分がすぐれていると思い上がって、人を見下すさま。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)
「横柄」と近い意味ですが、「横柄」のように「無礼な態度を取る」というニュアンスまでは含まれていません。
そのため「傲慢無礼」のように、「無礼」をつけ加えて使われることもあります。
例文
・第一印象の良い部下だったのに、傲慢無礼な態度が増えてくると、本当にがっかりさせられるものです。
「驕慢(きょうまん)」
「驕慢」には、以下のような意味があります。
おごりたかぶって、人を見下すこと。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)
「横柄」とほぼ同じ意味ですが、「驕慢」も「傲慢」と同じく「横柄」のように「無礼な態度を取る」というニュアンスまでは含まれていません。
例文
・彼は一代で財を成したが、驕慢なところがあったせいか、生涯孤独だった。
「横暴(おうぼう)」
「横暴」には、以下のような意味があります。
権力や腕力をよいことに、わがままで乱暴な行いをすること。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)
「横暴」は類語辞典に「横柄」の類義語として載っているわけではありませんが、「わがままな振る舞いをする」という点では「横柄」と近い意味があるので紹介します。
「権力や腕力をよいことに」ということ、またその行いが乱暴であるということは、「横柄」にはないニュアンスです。
例文
・彼女は、横暴な夫をかばうかのように「結婚前はとても優しい人でした」と言った。
「不遜(ふそん)」
「不遜」は「謙遜」の反対語で、以下のような意味です。
思いあがっていること。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)
「思いあがっている」という意味は「横柄」に通じます。
さらに「へりくだる」という意味の「謙遜」の反対語であることを踏まえると「不遜」は「控えめではない」というニュアンスがあるといえます。
例えば「目上の人に対して謙虚にしているべき時にそうしない」という場合に使われることがよくあります。
例文
・不遜な部下だとお思いかもしれませんが、会社のためにも申し上げたいことがございます。
「尊大(そんだい)」
「尊大」の意味は以下の通りです。
いばって偉そうな態度をとること。
(『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店)
「尊大」は「横柄」と同じ意味です。
例文
・おとなしかった彼が、あれほど尊大な人間になるとはよほどのことがあるのでしょう。