エクセルで引き算をする簡単な方法! 関数の使い方や時刻・日付の引き算も解説
エクセルで引き算できない時の原因とエラーの対処法は?
これまで紹介したように、エクセルではさまざまな「引き算」ができます。しかし、何らかの原因で引き算ができずエラーになることも。
またエラーになると、セルに「#VALUE」や「#NAME」と表示されます。
それでは、なぜエラーが起こってしまうのでしょうか。このような表示になるのは次のような原因が考えられます。
「#VALUE」の場合:値が文字列もしくは空白セルになっている
エクセルでは「文字列」になっていたり「空白のセル」を含んでいたりする場合は、引き算ができず、エラー「#VALUE」が表示されます。
その場合、セルの表示形式や空白のセルがないか内容を確認してみてください。
「#NAME」の場合:計算式の関数が間違っている
計算式に入れている関数が間違っている場合には「#NAME」のエラー表示が出るため引き算ができません。
関数の書式が間違っていないかを確認してみましょう。
引き算がエラーで表示されない場合には、上記の2つを調べてくださいね。
数字の表示方法
「マイナス表記の色を赤にしたい」「マイナスを絶対値表示にしたい」と頭を悩ませることもあるのではないでしょうか。
エクセルではセルの書式設定を選択することで、数字の表示方法の変更が可能です。
それでは、数字の表示方法について、解決する方法を説明します。
マイナスの値の色を変える方法
エクセルで、計算をするとマイナス表示になる場合もあります。
「10-15」の結果は「-5」となりました。
エクセルのデフォルト設定ではマイナスでも黒文字で表記されます。マイナスの場合において赤文字にしたい場合には、セルの書式設定で変更が可能です。
さっそく、設定方法を説明していきます。
まずセル上で「右クリック」をします。そしてセルの「書式設定」を選択してください。
セルの書式設定のダイヤルボックスが開くので、「数値」を選択し赤文字の「-1234」を選び、「OK」を押すと設定が完了されます。
すると、下図のように文字色が変わります。
絶対値で表示する方法
絶対値とは、「+」や「-」がつかない数字のことを表します。
先ほど「マイナスの表示」について説明しましたが、10-15の引き算をした場合、答えは「-5」とデフォルトでは表示されます。
そこで「ABS関数」を使用すると、絶対値で表示が可能となります。
先ほど使用した10-15の計算式で「=10-15」と入力していた数式を、「=ABS(10-15)」に変更します。
デフォルトであれば「-5」と表記されますが、ABS関数を使用しているので絶対値の「5」と表示されました。
切り上げ・切り捨てで表示する方法
「ROUNDUP関数」を使うと、計算結果の値を切り上げて表示することができます。
利用する数式は「=ROUNDUP(数値,桁数)」となります。
同様に、数字を切り下げで表示したい場合は、「ROUNDDOWN関数」を使います。
「=ROUNDDOWN(数値,桁数)」という数式を入力することで表示されます。
詳細は以下の記事も参考にしてみてください。

関数を使った四捨五入のやり方を紹介。
【応用編】エクセルで計算する時に入力する記号一覧
エクセルでは「演算子」を利用すると、引き算以外にも計算できるようになります。演算子とは、計算に使う記号のこと。
最後に、応用編として引き算以外の演算子をまとめておきます。
足し算は「+」
足し算する時は、画像のように演算子「+」を利用します。
もしくは、「=SUM(B2:B4)」のように、SUM関数を使って足し算することもできますよ。
掛け算は「*」
掛け算には、演算子の「*」を使います。セル内で「数値*数値」と入力すれば、掛け算した値の合計が表示されますよ。
割り算は「/」
割り算で使用する演算子は「/(スラッシュ)」です。
他の演算子も同様ですが、使う場合は半角で入力することを忘れないようにしましょう。
エクセルの引き算を覚えると次へのステップアップに
今回は、エクセルで「引き算」の方法を解説しました。シンプルな引き算なら「-」を入れるだけで計算ができます。
エクセルは、他にも足し算や掛け算、割り算などにも使います。しかし今回紹介した「引き算」のやり方を覚えていると、次へのステップアップはスムーズにできるでしょう。
ぜひ、エクセル上で簡単に計算できる「引き算」を活用してみてください。
(どいまちこ)
※画像はイメージです
※この記事は2021年08月27日に公開されたものです