【難読】“みぞうゆう”は間違いです! 「未曾有」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「未曾有」の読み方です。
今まで“みぞうゆう”って読んでた! なんて方は、ぜひ答えをチェックしてくださいね。
「未曾有」の読み方は?
「未」と「有」はよく見る漢字ですが、「曾」はあまり馴染みがないですよね。
「曾」は、かつて、以前に、これまでなどの意味を持つ漢字で、「曽」の異体字(同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字)になります。
では、これら3つを合わせて何と読むのが正しいのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“みぞう”と読みます。
「未曾有」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「未曾有」の意味は以下のように解説されています。
み‐ぞ‐う【未曽有】
《「未 (いま) だ曽 (かつ) て有らず」の意》1 今までに一度もなかったこと。また、非常に珍しいこと。希有 (けう) 。みぞうう。「未曽有の大地震」
2 十二分経の一。仏・菩薩 (ぼさつ) による奇跡を記した経典。
漢字の並びのまま、未だ曽てないことという意味で、極めて稀な事態のことを表す言葉になります。
ニュースでアナウンサーが、「未曾有の被害を引き起こした台風〇号ですが~」なんて言っているのを聞いたことはないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「未曾有」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「未曾有」は、かつて首相も読み方を間違えたとして話題になったことがありました。
読み方は難しいですが、使う機会が少ない言葉だからこそ、いざという時に正しく使いたいですよね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年08月21日に公開されたものです