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推しとは? 意味や語源、「ファン」との違いと使い方

ひらり

推しとは「一推しのメンバー」を意味する最近注目の言葉。今回は、その語源や使い方、例文などを詳しく解説します。「ファン」「好き」との違い、「神推し」「箱推し」「推し事」などの関連用語も正しく理解しましょう。

SNSなどで「推し」という言葉を目にしたことはありませんか。

最近ではテレビ番組で「推し」が特集されるなど、若者だけでなく幅広い世代でこの言葉が使われています。

今回は、「推し」が好意を表す言葉だということは知っていても、使い方やニュアンスまでは知らない人向けに、意味を徹底解説します。

推しとは?

まずは、「推し」という言葉の意味や語源を紹介します。

「推し」の意味

「推し」とは、一推しのメンバーを指す「推しメン」をさらに略した言葉です。

アイドルグループ内で最も応援しているメンバー、おすすめしたいメンバーを指す言葉として以前から使われていました。

そして、AKB48の人気と共に世間に広く知られるようになったとされています。

「推し」の語源

語源は、推薦や薦めるという意味の「推す」からきており、誰かにおすすめしたいほど好きな様子を表しています。

その存在を独り占めしたいわけではなく、他の人にも良さを伝えたい、興味を持ってくれたらうれしいという気持ちがニュアンスとして含まれる点が特徴。

したがって、「好き」よりもさらに強い愛が感じられる言葉です。

世間一般に浸透する「推し」の概念

最近では小説やマンガなど多くのコンテンツで、「推し」をテーマにした作品が作られています。

その中でも、第164回芥川龍之介賞を受賞した小説『推し、燃ゆ』は、大きな話題となり、ベストセラーとなりました。この作品は海外でも高い評価を受けており、世界の国や地域で翻訳出版も決定しています。

マンガでも「推し」をテーマにしている作品は人気を集めています。

青年が前世の記憶を持ったまま、推していたアイドルの子どもに生まれ変わるマンガ『推しの子』は、2020年に連載が始まるとたちまち人気作品となりました。

また、マンガやアニメで話題の『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は、女性地下アイドルグループと彼女たちの熱狂的なファン(アイドルオタク)たちを描いたコメディ作品です。

このように、「推し」という概念は一般的にも定着し、多くの人が使っている言葉なのです。

人だけでなく好きな物に対して使われる場合も

元々はアイドルに対して使われていた「推し」ですが、現在はさまざまなジャンルで使われています。アニメやマンガ以外にもゲーム、鉄道、歴史、食べ物など、人に薦めたいほど好きなもの全てが「推し」の対象となっています。

他にも、アイドルのイメージカラーを「推し色」、推し色を使ったコーデを「推し色コーデ」などと言います。

「推し」の使い方

「推し」の意味は分かったけれど、実際どんな使い方をすれば良いかまではピンと来ないという人のために、続いて具体例を紹介します。

例を基に使い方を押さえていきましょう。これで、いつでも「推し」を使えます!

「推し」を使う場面とは?

やはり、本来の意味で使うことが一番多いでしょう。自分が大好きで応援するアイドルや俳優などを紹介する際に使います。

また社内や学校など身近な存在に対しても使うことができます。

例文

・このアイドルグループの中では彼が推し

・このクラスの推しはあの人だね

さらに「推し」の対象は人だけではないのであらゆる「好き」なものに使えます。

例文

・この店の推しメニューはこれだよ!

・このドラマ推してるから絶対見てね

自分のお気に入りを誰かに勧めたい時、気軽に使ってみましょう!

「推し」を知ったらこんな使い方もしてみよう

「推し」初心者には少し難しいかもしれませんが、慣れてきたらぜひ使える表現もあります。これらの表現を、あなたも聞いたことはないでしょうか?

「推しが尊すぎてつらい」

「推し」の相手や作品に対して素晴らしいと感じたり、感動した時に敬意を込めて使います。

推しが尊いというのは、「推しがかっこよすぎて(○○すぎて)近寄りがたいが素晴らしい」という気持ちを表しています。

「推ししか勝たん」

「推し」に勝る人(もの)はないという意味で、それらを大絶賛する時に、流行語の「○○しか勝たん」と組み合わせて使います。

アイドルグループのメンバーに対して使う場合は、他の存在を間接的に否定することになりかねないため、使うシーンに注意が必要かもしれません。

「推し」の類義語とニュアンスの違い

ここからは「推し」と似ているようで、意味や使い方が異なる部分もある類義語を紹介していきます。

「推し」という言葉の理解を深めるためにも、併せてチェックしていきましょう。

自担(じたん)

「自担」は違いがはっきりしています。「推し」がアイドルグループのメンバーに対して広く使う一方、「自担」は主にジャニーズメンバーに対して使う言葉です。

「自分が担当しているメンバー」を略した言葉で、自分が一番好きで応援しているメンバーに対して使います。

ファン

「ファン」とは、辞書によると以下のように説明されています。

ファン【fan】

スポーツや芸能、また選手・チーム・芸能人などの、熱心な支持者や愛好者。ひいき。「サッカーファン」

[補説] fanatic(熱狂者)の短縮形。

(『デジタル大辞泉』小学館)

つまり、「誰かを一推ししている」という点では、「推し」と似たニュアンスを持つ言葉であるといえます。

好き

「推し」と「好き」は、どちらもその対象に好意を抱いていることを表す言葉。

「推し」の場合、対象になる人や物について好意があるだけでなく、他人におすすめしたいという気持ちがあります。

一方「好き」の場合、その対象について心がひかれていることを示すものの、他人にすすめたい気持ちがあるかどうかは含まれません。

つまり、「推し」と「好き」の違いは、人にすすめたい気持ちがあるかどうかが1つの基準といえるでしょう。

贔屓(ひいき)

「贔屓」の意味は

ひい‐き【×贔×屓/×贔▽負】

[名](スル)《「ひき(贔屓)」の音変化》気に入った人を特に引き立てること。後援すること。また、引き立てる人。「同郷の力士を—にする」「弟のほうを—してかわいがる」「—の客」「—筋」

(『デジタル大辞泉』小学館)

であり、人に対してだけでなく物事や人、企業やお店にも使われます。

芸能関係では、歌舞伎界や宝塚で「贔屓」という言葉を使います。

自分の好きな役者さんのことを「贔屓」と言い、役者さん側からは自分へ特別に目をかけてくれている人のことを「ご贔屓様」「ご贔屓筋」と呼びます。歌舞伎界と宝塚では「推し」という言葉がこれに変わるんですね。

「推し」と比べて「贔屓」は重みのある言葉として捉えられています。

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