【難読】“たいと”ってなに? 「態と」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「態と」の読み方です。
“たいと”じゃないの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「態と」の読み方は?
「態」は、状態、態度と読むので、“たい”という読み方が馴染みがありますよね。
しかし、これに送り仮名の「と」をつけて、“たいと”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“わざと”と読みます。
「態と」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「態と」の意味は以下のように解説されています。
わざ‐と【▽態と】
[副]《名詞「わざ(業)」+格助詞「と」から》
1 意識して、また、意図的に何かをするさま。ことさら。故意に。わざわざ。「態と負ける」2 とりわけ目立つさま。格別に。
「―深き御敵と聞こゆるもなし」〈源・葵〉3 正式であるさま。本格的に。
「―の御学問はさるものにて」〈源・桐壺〉4 事新しく行うさま。
「―かう立ち寄り給へること」〈源・若紫〉5 ほんのちょっと。少しばかり。
「ではござりませうが、―一口」〈伎・上野初花〉
故意に、という意味合いで使う言葉ですね。
「態と~する」や「態とらしく~する」といったふうに、よく使いますよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「態と」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。よく使っている言葉ですが、意外と読み方が難しいですよね。
漢字はなかなか馴染みがないかもしれませんが、よく使う言葉なので漢字も覚えておきたいですね!
※この記事は2021年06月04日に公開されたものです